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キッチンカーをトレーラーで製作するメリットや種類についてご紹介

キッチンカーをトレーラーで製作するメリットや種類についてご紹介

2024年6月28日 更新

近年、苦しい外食産業の中でめずらしく好調なキッチンカー(移動販売)。一時のブームというよりも、すでに私たちの日常に定着しつつあります。

キッチンカーといえば、軽トラックやバンなどの市販車をベースにした車両が定番です。ですが、それ以外に「キッチントレーラー」も人気があります。キッチントレーラーは自動車でキッチン部分のトレーラーを牽引するタイプの車両です。

本記事では、トレーラー型のキッチンカーとは具体的にどのようなものか、メリット・デメリット、必要な免許などについて解説します。市販車を改造して製作したキッチンカーとの違いもまじえています。

「どの車両で製作すればいいのか迷っている」「買い替えの際には別の形のキッチンカーも検討したい」という人はぜひ参考にして下さい。

キッチントレーラーってどんなキッチンカー?

「キッチントレーラー」は、「牽引する車両+キッチン部分(トレーラー)」で構成されるキッチンカーです。タイヤのついたキヨスクを別の自動車で牽引しているところをイメージするとわかりやすいでしょう。エンジンをはじめとした車の部品は載っていないため、自走はしません。

市販車を改造した一体型のキッチンカーと同じように、キッチントレーラーも許可さえあればどこにでも出店可能です。牽引車両からトレーラーを離し、屋内に出店もできます。

キッチントレーラーは、普通自動車免許があれば牽引できますですが、条件によっては特別な免許も必要です。こちらについては、後ほどくわしく説明します。

トレーラーでキッチンカーを製作するメリット3点

トレーラーにキッチン部分を作り、他の自動車で牽引するキッチントレーラーは、メリットが3点あります。

(1)車高が低く、お客さんと目線の高さを合わせやすい
(2)内外装の自由度が高く、思い通りにできる
(3)牽引車両とキッチン部分を完全に離せる便利さ

(1)車高が低く、お客さんと目線の高さを合わせやすい

他の車両でキッチンカーを製作すると車高が高くなり、どうしてもお客さんを見おろすことになってしまいます。ですが、キッチントレーラーの場合は車高わずか20センチ程度にできるため、お客さんと目線がほとんど変わりません。親しみやすい接客をしたいと考えるオーナーに人気があります。

(2)内外装の自由度が高く、思い通りにできる

キッチントレーラーは、最も自由度が高いデザインのキッチンカーを製作できます。市販車をベースにしたキッチンカーとは異なり、車両の形に合わせる必要がないからです。
動物の形をした車体やスケルトンのドアなど、見た目にとことんこだわり、おしゃれで話題性がある車両を実現させたい人に特におすすめです。個性ある外装はSNSで広がりやすく、高いPR効果があります。
キッチン部分も、オペレーションや店舗デザインに合わせて理想通りに製作できます。

(3)牽引車両とキッチン部分を完全に離せる便利さ

キッチントレーラーは牽引車両とキッチン部分(トレーラー)を完全に離せるため、高い利便性があります。

買い替える際は牽引車両だけでよく、コストを抑えられる。
牽引車両に不具合があっても営業できる
屋内にも出店しやすい

市販車をベースにしたキッチンカーの場合、エンジンなどに不具合があると営業できなくなります。ですが、キッチントレーラーなら、別の牽引車両を準備すれば問題ありません。
買い替えるときも牽引車両だけで済むので、大幅にコスト削減できます。
また、屋内にキッチン部分(トレーラー)だけを運び込んで出店できるのも、キッチントレーラーならではでしょう。

トレーラーでキッチンカーを製作するデメリット3点

キッチントレーラーのデメリットは、下記の3点です。

(1)牽引が難しく、運転しにくい
(2)車庫証明や車検がトレーラーの分も必要
(3)トレーラーのサイズによっては牽引免許が必要

キッチントレーラーの大きなデメリットは、非常に運転しにくい点です。連結すると長さ2台分になるため、小回りがきかず、通常の運転とはまた違ったコツや技術が必要です。トレーラーを牽引することに不安がある人は、市販車をベースにした一体型キッチンカーのほうが安心できるでしょう。
ぜひ両方のメリット・デメリットを比較して、自分の運転技術やビジネスに合った車両を選ぶようにして下さい。

キッチントレーラーの運転 よくあるQ&A

キッチントレーラーの運転 よくあるQ&Aキッチントレーラーを牽引するために必要な資格や許可について解説します。

(1)キッチントレーラー 牽引免許は必要?

キッチントレーラー(牽引車両+キッチン部分のトレーラー)の車両総重量が750kgを超える場合は、牽引免許が必要です。さまざまなキッチン設備や外装を載せたトレーラーは、想像以上の重量になることがあります。

(2)トレーラー分の車庫証明や車検は必要?

車庫証明と車検
キッチントレーラーは1台の車両と見なされるため、基本的には車庫証明(自動車保管場所証明書)が必要です。また、公道を走るのであれば、車検を通してナンバー登録をしなければなりません。

トレーラーでキッチンカー製作!大きく分けて2種類

牽引車両とトレーラーで構成されるキッチントレーラーについて、「小型」「中型・大型」の2種類を紹介します。

市販車を改造したキッチンカーとは異なり、キッチントレーラーには「車両の種類」がないため、本記事では「牽引免許が必要になるかどうか」で分けています。
前述の通り、キッチントレーラー(牽引車両+キッチン部分のトレーラー)の車両総重量が750kgを超えると、牽引免許が必要になります。

(1)小型のキッチントレーラー(牽引免許不要)

全長約4メートル前後の小型トレーラーなら、総重量が750kg未満のキッチントレーラーを製作しやすいでしょう。普通自動車免許のみで牽引できます。
幅は約2メートル前後、全高も2.4メートル程度が一般的です。100Vコンセントが3個以上あり、大型になるほど増えていきます。

新品トレーラーの製作費用は、約150万~です。キッチン設備や外装などのカスタマイズで値段が大きく変わります。また、それ以外に手数料や納車費用などもかかることがあります。

(2)中型・大型のキッチントレーラー(要牽引免許)

全長4メートルを超える中型トレーラー以上になると、総重量が1tを超え、牽引免許が必要なケースが増えてきます。

新品トレーラーの製作費用は、中型が約270万円~、大型は500万円以上です。
牽引免許が必要なサイズを牽引するには、トレーラーにもブレーキシステムを搭載しなければなりません。

まとめ:運転技術に自信があればキッチントレーラーもおすすめ

キッチンカーの中で、最も理想通りに製作しやすいのがキッチントレーラーです。市販車をベースにしていないため、車高が低く、こだわった内外装デザインが実現できます。買い替えは牽引車両のみでよく、コスト面のメリットもあります。

一方で、トレーラーを牽引しなければならないため、一体型のキッチンカーに比べると運転がかなり難しい点がデメリットです。また、トレーラー分の車庫証明や車検なども必要になり、管理面での手間も増えていまいます。

せっかくのメリットも、運転できなければ活かせません
現在は市販車ベースでもカスタマイズのバリエーションが豊富で、希望通りのキッチンカーを製作しやすくなっています。自分の運転技術や管理面、理想の内外装などをよく検討したうえで、キッチントレーラーか一体型キッチンカーか選ぶようにしてみて下さいね。
フジカーズジャパンではトレーラータイプのキッチンカーを始め、様々な種類のキッチンカーを販売・製作しております。イメージしているキッチンカーが見つからないという方もご相談ください。

キッチンカーの新車・中古車の販売、製作はもちろん、キッチンカーの買取や開業支援も行っています。

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