キッチンカーの電源はどうする?電気を確保する方法
キッチンカーの電源はどうする?電気を確保する方法
公開日:2022年12月19日- カテゴリー
- キッチンカーの装備・設備
車で出店場所まで移動して販売するキッチンカー(移動販売)は、他の飲食店に比べてかなり特殊な業態です。
多くのキッチンカーオーナーが、満足できるだけの電気を確保するためにはどうすればいいのか、頭を悩ませてきました。
今回の記事では、そんな先輩オーナーたちが選んだ電源確保の方法について詳しく解説します。
・出店場所で借りる(現地調達)
・発電機
・ポータブル発電機
・サブバッテリーでの自家発電
各方法のメリット・デメリットや、どのようなキッチンカーオーナーに向いているかなども併せて紹介します。
店舗型とは異なり、キッチンカーは使える電気の容量がかなり限られます。
コードがあればいつでも大容量の電気を使えるわけではないので、自分の車両で使う電気の容量には細かく気を配る必要があります。
ですが、先輩たちもトラブルなく営業しているので、あまり不安にならずに、自分に合った方法を探していきましょう。
4つの方法を比べながら、自分の車両に合った電源確保の方法を見つけて下さいね。
目次
そもそもキッチンカーに電気は必要?
多くのキッチンカー車両が必要としている設備や家電は、冷蔵庫・冷凍庫、給水排水ポンプ、そして換気扇と照明です。
それに加えて、クレープ焼き機やトースターなど、メニューに合わせた専門的な電気調理機器が必要です。
電気を確保する方法を選ぶ前に、まずは「自分のキッチンカーで必要になる電気の総使用量」を計算してみましょう。
例えば、クレープのキッチンカーの場合、
冷凍庫140W+換気扇50W+照明10W+クレープ焼き機1,000W=1,200w
この1,200wという総使用量を確保できるかどうかで、ある程度絞り込みます。次に、その機材は自分に扱える重さか、メンテナンスかなどを考えるとスムーズです。
キッチンカーで電源確保(1)出店場所で借りる
キッチンカー(移動販売)での電源確保は、出店場所で借りる方法(現地調達)が一般的です。
電源を借りられるかどうかは出店前に確認し、難しいようであれば、本記事で紹介している(2)以降の方法に切り替えましょう。
現地調達の場合、電源と車両の位置はかなり離れていることも多いので、ドラムリールを常備しておきましょう。屋外用で、かつ長いものだと安心です。
電気代は出店場所によって異なりますが、1日1,000〜2,000円のところが多いようです。無料の場合もあります。
キッチンカーで電源確保(2)発電機
電源を現地調達できない場合におすすめの方法は「発電機」です。キッチンカー(移動販売)が集うイベントでは、大半のオーナーが発電機を使っています。
発電機はガソリンを燃料にしており、補充は有人のガソリンスタンドで行います。
ガソリンが切れると電気が止まってしまうので、発電機を使用するオーナーは全員ガソリン携帯缶を持っています。
キッチンカーの発電機 メリット・デメリット
大勢の現役キッチンカーオーナーが使っているだけあり、発電機はとにかく便利です。
最大のメリットは、高電圧の電気機器でも問題なく使用できることです。大容量のものも揃っているので、使用量に合わせて選べるでしょう。
デメリットは、下記の4つです。
・重くて持ち運びが大変(本体と燃料で約30kg)
・大きいため、車両内で場所を取る
・高額
・騒音とガソリンの臭い
キッチンカーオーナーには女性1人で営業している人もたくさんいますが、発電機はかなりの重さです。購入前に一度自分で持ってみることをおすすめします。
また、近年環境への配慮から、ガソリンを使用する発電機では出店できないこともあります。
キッチンカーの発電機 どういう人におすすめ?
発電機は、高電圧の調理家電を使用するキッチンカーオーナーにおすすめです。その中でも、特にクレープ店やカフェをめざしている人に適しています。
例えば、クレープ焼き機は1,000W前後、エスプレッソマシンが1,200W前後など、専門的な調理家電であればあるほど高電圧が必要になるためです。
キッチンカーで電源確保(3)ポータブル電源
ポータブル電源による電源確保は、事前に充電しておいた電気をキッチンカーの車内で使う方法です。外出先でスマホやタブレットを充電するモバイルバッテリーと同じ要領です。
充電方法は3種類あり、コンセント充電、ソーラーパネル充電、そしてシガーソケット充電です。
キッチンカーのポータブル電源 メリット・デメリット
ポータブル電源は、充電するだけで使える便利さ、軽量さ、メンテナンス不要という3点が大きなメリットです。
また、発電機とは異なり、音が静かでガソリンの臭いがしないので、周囲の環境に特に気遣う必要がある出店場所にも向いています。
近年は、環境問題への配慮から、ガソリンを使用する発電機では出店できないイベントもあります。その場合はポータブル電源がよいでしょう。
デメリットは、高電圧の電気機器を長時間使えないことです。
前の段落で紹介したエスプレッソマシンだけではなく、電子レンジやトースターなど、消費電力を300w以上必要とする調理家電でもあまり使えません。
これらの家電を長期間使うためには、10万円を超えるような商品を購入しなくてはならないことが大きなデメリットです。
キッチンカーのポータブル電源 どういう人におすすめ?
ポータブル電源は、消費電力が小さい家電を短時間手軽に使うことに向いています。
走行中でも冷蔵庫や冷凍庫を稼働させておきたい人や、換気扇だけを使いたい人などにおすすめです。
キッチンカーで電源確保(4)サブバッテリーで自家発電
「キッチンカー 電源」のワードで検索すると常に上位に出てくるバッテリーですが、電源確保の方法としてはあまりおすすめできません。
この方法は、サブバッテリーと走行充電器(アイソレーター)、そしてインバーターの3つを使用して自家発電を行います。
(1)走行充電器を使い、走行中に発生した電気をサブバッテリーに送る。
(2)電気をサブバッテリーに貯めておく。
(3)変換用のインバーターで、サブバッテリー内の電気を調理家電で使えるようにする。
この3段階を経て、ようやく車内の電気として使えるようになります。
キッチンカーのサブバッテリー メリット・デメリット
3つのパーツを接続する作業は失敗すると火災が起こりやすいので、DIYではなく、必ず専門業者に依頼しましょう。
デメリットは、蓄電するためのサブバッテリーが非常に重く、約20~25kgあることです。各パーツにかかる初期費用も高額です。
さらに、この方法だけでは1,000wを超える調理家電を長時間使うのはかなり難しいことも挙げられるでしょう。
キッチンカーのサブバッテリー どういう人におすすめ?
サブバッテリーで自家発電する方法はあまり現実的ではありません。できるだけ他の方法を選びましょう。
まとめ:キッチンカーの電源確保 現地調達と発電機がベスト
キッチンカー(移動販売)での電源確保は、出店場所で借りる「現地調達」が基本です。長いコードリールさえあれば電気を確保できます。
現地調達できない場合に最もおすすめの方法は、「発電機」です。大容量の電気が必要な場合は、ポータブル電源やサブバッテリーよりもずっと安心できるでしょう。
電気を短時間に少量しか使わないようであれば、重量が軽く、誰にでも簡単に扱えるポータブル発電機がおすすめです。
キッチンカーで使う電源を確保する方法は、確かに開業後でも変えられます。
ですが、1日でも早く自分の店を軌道に乗せるためにも、できるだけ開業前に準備しておくことをおすすめします。
キッチンカーの開業をご検討の際にはフジカーズジャパンにご相談ください。キッチンカーの製作、販売はもちろん、必要な整備や開業に関するご相談もお受けしております。
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