スープのキッチンカー（移動販売車）の始め方！メリットと必要な準備

朝晩に冷え込みを感じるようになる秋の終わりから、だんだんと自宅でも外食でも温かいスープが恋しくなりますよね。寒さに凍える心身をほっと癒してくれるような、そんな力がスープにはあります。

そんな人気メニューであるスープでもしキッチンカー（移動販売）で開業したら、果たしてうまくいくのでしょうか。
結論から言うと、とてもおすすめです。スープの人気度が以前よりも高くなっていることも関係しています。

そこで、今回の記事では、キッチンカーでスープ店を開業するメリット5点や、開業に必要な準備について解説します。
成功するために狙うべき客層（ターゲット）やポイントなども併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

キッチンカーでスープ店を開業するメリット5つとは?

キッチンカー（移動販売）でスープ店を開業するメリットは、5つあります。その理由や、利益に繋がりやすいポイントやコツも同時に紹介します。

キッチンカーでスープ店 メリット（1）女性に大人気メニュー

スープは大人から子どもまで誰にでも愛されるメニューですが、キッチンカー（移動販売）で開業するのであれば「女性客」に絞ることをおすすめします。
そのほうが安定して高い売上を作れるからです。

店舗型の飲食店や通販のお取り寄せでもスープセットは大人気ですが、客層はほとんど女性です。キッチンカーで開業しても、基本的にそれは変わりません。

また、スープは数えきれないほどメニューがありますが、男性よりも女性のほうがずっと詳しい傾向です。
クラムチャウダーやミネストローネなどの王道だけではなく、サムゲタンやビシソワーズなど、男性には馴染みのない名前がポンポン出てくる人も多いのではないでしょうか。
それだけ、スープが女性にとって身近な食べ物である証です。

キッチンカーでスープ店 メリット（2）データでも証明済の人気

キッチンカー（移動販売）の利用者を調査して性別・世代に分けたデータによると、利用頻度が最も高いのは30代男性で、次が20代女性となっています。

男性が利用するキッチンカーは、平日はランチ系、休日にはからあげやたこ焼きなどの軽食系が大半です。
あまり栄養やカロリーは重視せず、食べごたえのあるメニューが好まれます。

一方、女性に最も人気があるメニューはスイーツやドリンクで、次いでパンやスープなどのカフェ系となっています。食べやすいサイズで、ボリュームは押さえたものが人気です。

スープは、データでもしっかり女性からの人気が証明されています。これから開業する人にもおすすめできるメニューです。

キッチンカーでスープ店 メリット（3）女性好みのヘルシーさ

キッチンカー（移動販売）で安定した売上を作るためには、平日のランチタイムにリピーターを増やすことが大切です。
キッチンカーのスープ店は、それにぴったりのメニューです。

ビジネス街や大学のランチタイムには、美容や節約のためにお弁当を自炊し、スープやお味噌汁だけコンビニで購入する人がたくさんいます。
ですが、インスタント食品はカロリーが高く、添加物も多いため、毎日食べるのは気が引けるものです。

そのような女性にとって、ヘルシーで低カロリーなスープは願ってもないごちそうです。
じっくり煮込まれたスープを食べると「午後もがんばろう」と気持ちがリフレッシュできるので、コンビニより高くてもリピートするようになります。

カロリーが低いだけではなく、野菜たっぷり・有機野菜使用・産地直送・薬膳・大豆製品・雑穀・美肌効果など、なにか女性の好むヘルシーな付加価値があるとさらによいでしょう。

キッチンカーでスープ店 メリット（4）多彩なメニューを作りやすい

キッチンカー（移動販売）でスープ店を開業する4つ目のメリットは、「ボリューム」にもバリエーションを持たせられることです。

スープは、小腹を満たすカップサイズにも、お腹がいっぱいになる食事系にも、どちらにも適しています。
小腹を満たすスープは、ドリンクのように片手で持てるので、どこでも出店できるでしょう。
具がたっぷり入ったボルシチやサムゲタンのような食事系は、ビジネス街や大学、住宅街など、テーブルやデスクが近くにある場所のほうがおすすめです。

メニューの中心にするスープを決めたら、今度はセットにするパンやライス、ドリンクというように広げましょう。
セットメニューで客単価を上げやすいことも、スープの大きなメリットです。

キッチンカーでスープ店 メリット（5）暑い夏には冷たいスープを

これまでスープといえば秋冬の定番メニューでしたが、近年は「冷たいスープ（冷製スープ）」も流行し、真夏でも食べられるようになりました。

トマトやきゅうり、ズッキーニなどの夏野菜が使われた冷製スープはさっぱりとして食べやすいので、食欲不振になりやすい夏でも人気です。

それ以外にも、枝豆や豆腐、豆乳やおくらなどを使った、冷たい和風スープなども人気があります。
大豆製品やおくらなどの具材は、以前はどちらかと言うと中高年に好まれていました。ですが、最近では、美容や健康のために若い女性も摂取するようになっています。

スープはこれらの具材を食事よりも手軽に食べられるので、人気が高まっています。

キッチンカーでスープ店 必要な設備・資格・許可は?

キッチンカー（移動販売）でスープ店を開業するために、必要となる設備や資格・許可について解説します。

スープ店の開業に必要（1）車両と営業許可

キッチンカー（移動販売）でスープ店を開業する際に必要なのは、営業許可（飲食店営業許可）と車両です。

キッチンカーの開業準備で最も重要なのは、保健所からの営業許可がおりる車両を製作することです。営業許可がおりないかぎり、キッチンカーは開業できません。
現在（2022年11月）、営業許可の基準は都道府県によって異なっています。メニューを決めたら、まずは出店場所を管轄する保健所へ行きましょう。

営業許可について、1つだけ注意点があります。
スープ店のキッチンカーオーナーは、仕込み場所で調理し、それから車両で販売することがほとんどです。
スープを調理する際には、必ず保健所の営業許可がおりている施設を利用しましょう。自宅での仕込みも厳禁なので、気をつけて下さい。

スープ店の開業に必要（2）食品衛生責任者

「食品衛生責任者証」は、キッチンカー（移動販売）を開業する際に必ず必要となります。
この資格は計6時間の養成講習会を1日受講すれば取得できるので、あまり心配しなくても大丈夫です。

ですが、近年はキッチンカー事業に関心を持つ人が増えていることもあり、エリアによっては1～2ヶ月先まで受講の予約が埋まってしまっています。受講のタイミングについて、できるだけ早めに保健所に相談してみて下さい。
受講料は1万円前後ですが、都道府県ごとに異なっています。

まとめ:キッチンカーのスープ店は「ヘルシー」がポイント

キッチンカー（移動販売）でスープ店を開業する際に、成功するための大きなポイントは「ターゲットを女性客に絞る」「ヘルシー」の2つです。
美味しさだけではなく、「+α」としてヘルシーな付加価値があると、女性客は何度も来てくれるようになります。

また、以前はあまり若い女性に人気がなかった具材も、最近では美容や健康のために好まれるようになり、知名度も上がっています。
栄養満点だけどどこか地味なイメージがある野菜を、モダンな味と見た目のスープにして提供することも、成功パターンの1つと言えるでしょう。

さらに、できるだけおしゃれな内外装や食器類にすると、同僚や友人を連れてきてくれる可能性が高くなります。
女性客は、おしゃれなキッチンカーを利用したことをSNSで発信したり、知りあいと写真をシェアしたりすることも多いので、どこか一部分を凝るだけでも効果があります。

ヘルシーなスープは、健康志向の男性や高齢者、子どもにも食べやすいので、開業後に客層を広げていくこともできます。
一年中食べられるようになったことでチャンスも増え、おすすめできるメニューです。

キッチンカーの開業をご検討の際にはフジカーズジャパンにご相談ください。キッチンカーの製作、販売や整備だけでなく開業に関するご相談もお受けしております。

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