キッチンカーはレンタルと購入どちらがオススメ?費用相場をご紹介
キッチンカーはレンタルと購入どちらがオススメ?費用相場をご紹介
公開日:2021年12月13日 2024年6月28日 更新テイクアウト需要が高まる中、現在人気が上がっている販売方法の一つがキッチンカー(移動販売)です。オリジナルの料理やコンセプトを持ち、「オーナーとして試したい」という人も増えているのではないでしょうか。
その運営の肝であるキッチンカーの準備については、たくさんの人が悩むところでもあります。今回の記事では、その「レンタルと購入は、どちらのほうが結局得なのか」について紹介していきます。
レンタルは、確かに初期費用が少なくて済みます。ですが、長い目で見ると、実は購入の費用を上回ってしまいます。現在レンタルを考えている人は、ぜひ参考にしてほしい内容です。
目次
レンタル or 購入?キッチンカーを準備する方法
移動販売の要であるキッチンカーを準備するためには、主に3通りの方法があります。
(1)現在所有している車を改造する
保有の車が移動販売に適している場合は、改造することも一つの選択肢です。その場合はリスク回避のために、自分で行うのではなく、できるだけ専門業者に依頼することをオススメします。
また、キッチンカーに必要な調理設備や機器は、提供メニューだけでなく自治体によっても異なります。そのことを念頭に置き、各自治体によく確認した上でカスタマイズしましょう。
(2)新車や中古のキッチンカーを購入する
キッチンカーの専門業者から購入する場合、車両にあらかじめ調理のための設備が整っているため、費用と工数を削減できます。改造とは異なり、知識がなくてもそれらが手に入る点がメリットです。さらに、保健所の許可や提供メニューに合った設備などを相談でき、品質保証やアフターケアも充実した販売業者から購入すれば、安心して開業に臨めるでしょう。
(3)レンタルを活用する
キッチンカーは、レンタルも可能です。車種の豊富さやわかりやすい料金設定、営業開始までのサポートに外装デザインなど、各社が得意分野を持っています。レンタルを利用して移動販売を試す際に「何を経験して何を確認したいと考えているのか」、また「自分のキッチンカーのどこを重点的にアピールしたいのか」に合わせて選ぶと、レンタル会社を絞りやすいでしょう。
レンタル会社がサポートしてくれるケースが多いとはいえ、レンタルでも法律上の手続きは必要になるため、知識はあったほうがよいでしょう。レンタル会社への問い合わせのほか、実績豊富なレンタル会社のサイトを数多く読んでおくこともオススメです。
キッチンカーレンタルのメリットとデメリット
本格的な事業としてスタートする前に、まずは短期で試してみたいという場合はレンタルがオススメです。
メリットは、基本的なキッチンの設備が揃っている状態の車両をレンタルできる手軽さです。保健所の営業許可も約2週間で取得できるため、申し込みから営業開始までの時間が短くて済むこともポイントです。
また、仮に事業がうまくいかなくても、その場合はレンタカーを返却すれば済むため、他の準備方法に比べてリスクは低めです。
デメリットは2点あります。1つは自分にぴったり合った環境は望めない点です。改善したい点をメモしておき、後に自分のキッチンカーを製作する際に活かしましょう。
もう1つは、詳しく後述しますが、半年以上の長期になると合計料金が購入した場合よりも割高になるケースが多い点です。
キッチンカー購入のメリットとデメリット
購入のメリットは、車両、特にキッチン内部を自分仕様にカスタマイズできる点です。新規製作はもちろん、中古車でも部分的には自分に合わせた設備にできます。そのため、移動販売でのビジネスモデルが明確に定まっている人や、本格的に開業してもやっていける見通しがついている場合には向いています。
デメリットは、購入のための初期費用が多くかかる点です。また、万が一ビジネスが軌道に乗らず廃業する場合、キッチンカーの買い手がつくかわからない点です。特に、キッチン内部に取り扱いメニューの臭いが強く残っていたり、あまりに一般的な設備から離れていたりすると、難しくなります。
キッチンカーレンタルの費用相場
・短期
1日3~10万円が大半です。ですが、休日と平日ではレンタル料金が異なるところが多いため、よく確認してみて下さい。イベントが多く、キッチンカー利用者が増える休日は割高になります。
・長期
月15~30万円が大半です。多くのレンタル会社が長期割引を設けていて、1日単位では短期レンタルより費用を抑えられます。また、冬季には割引している会社もあるため、利用時期によってはさらに安く借りることもできます。
キッチンカーレンタルで失敗しないための重要ポイント3つ
メリットの多いレンタルですが、失敗しないためには3つほど注意点があります。料金や営業そのものに直接関わるため、ぜひチェックしておいて下さい。
・レンタル期間
レンタル期間が半年から1年を超えると、車両を含めたさまざまな料金の合計が、キッチンカーを新規で購入・製作した場合の金額を上回ってしまうケースがほとんどです。そのため、レンタル期間の目安は最初から数ヶ月以内にとどめ、あくまで「試し」「本格開業の事前準備」として、足りない準備内容をチェックするために利用することをオススメします。
・費用内訳のチェック
レンタルの費用内訳を大きく分けると「車両レンタル料」「車両の運搬費」「オプション」の3つで構成されます。どこまで基本料金に含まれどこからがオプションなのか、レンタルする前にかならず詳細を確認するようにして下さい。
例えば、冷蔵庫やキッチン用品といった調理に関係する機器類は、基本料金ではなくオプションとして別途かかる場合がほとんどです。車両本体のレンタル料金の安さに釣られて借りたら、それ以外のたくさんの設備費用をオプションとして払うハメになり、結果高額になってしまったというのは、キッチンカーのレンタルでよく起こる失敗です。
信頼できるレンタル業者は、費用内訳の内容についての質問にも丁寧に答えてくれます。それを選り分ける意味でも、少しでも気になることは積極的に聞いてみて下さい。
・食品営業許可と車両の名義変更
キッチンカーをレンタルして営業する場合でも、自分名義の食品営業許可は必要です。レンタル会社という他者名義のままキッチンカーで営業することは、保健所が認めていません。そのため、この状態は法的にはグレーに入ります。
もしイベント出店時に保健所の検査が入ると、営業停止になる危険性があります。そうなると、イベント運営会社やお客さんの信頼も損ねてしまいます。
それを防ぐためにも、レンタルする際は車両の食品営業許可の名義を借主に変更してもらえるレンタル会社を選びましょう。営業許可をサポートするサービスを設けている会社もあるので、ぜひ相談してみて下さい。
キッチンカー購入の費用相場
新しくキッチンカーを準備する場合、車両購入と製作費用を合計すると平均して約100~400万円の費用がかかります。コンパクトサイズのキッチンカーによく使われる軽ワンボックスが約100~150万円前後、軽トラックは約200万円~350万円、普通トラックが600万円以上です。
また、中古のキッチンカーを購入する場合、相場は約100万円〜300万円ほどになります。中古のキッチンカーは必要な機材が既に搭載されていたり、納期が早いので初めてキッチンカー事業を開始する方は中古キッチンカーがおススメです。
まとめ:キッチンカーは長い目で見ると購入がお得
初期費用の安さや各種手続きの少なさで、確かにスタートしやすいレンタル。ですが、実はたった半年でさまざまな費用の合計が購入を上回ってしまいます。
そのため、レンタルは「キッチンカーを購入する前の事前チェック」として利用することが一番オススメです。そうすれば、購入するキッチンカーのイメージが明確になり、専門業者へ改装を依頼するときにもスムーズです。長く活躍してくれる「自分仕様の車両」を手に入れるためにも、ぜひ購入を検討してみて下さい。
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