京都キッチンカー開業ガイド!出店場所・補助金・許可申請
京都キッチンカー開業ガイド!出店場所・補助金・許可申請
公開日:2022年10月21日京都府は、日本が世界に誇る観光名所であり、一年中大勢の観光客が訪れます。
1869年(明治2年)までは、日本の首都として政治・文化の中心だったため、今でも京都府全域に価値ある寺院や城、庭園や街並みなどが残っています。
海外の観光客が持つ「古き良き日本」のイメージそのままの景観や文化が堪能できるため、何度も訪れるファンが世界中にいます。
また、京都府には「学生の街」という一面もあり、大学や学生の数が国内でもトップクラスに多いエリアです。
観光名所や学生街として、とても魅力的な京都府。ですが、「キッチンカー(移動販売)の開業」という観点ではどうでしょうか。
今回の記事では、京都府のキッチンカー事情やおすすめの出店場所、サポート団体や補助金について解説します。
また、京都府の営業許可には、他の都道府県とは少し異なった特徴があります。ぜひ記事を参考にしながら、準備を始めていって下さいね。
目次
京都府のキッチンカー事情とは?
一年を通して、国内外から大勢の観光客が訪れる京都府。京都府全域に価値ある寺院や庭園、街並みがあり、昔ながらの景観や文化を楽しめます。
伝統料理や和菓子の老舗も多く、景色を眺めながらゆっくり味わえる店が数多くあります。
キッチンカー(移動販売)とはまるで反対のように思えますが、そんな京都府にビジネスチャンスはあるのでしょうか。
結論から言うと、チャンスはあります。
京都府でキッチンカーを営業する場合、ターゲットになるのは主に「観光客」と「地元の住民」です。
観光中、「休憩するついでに何か食べたい」というとき、屋外で気軽に購入できるキッチンカーは需要が高いため、多くの観光地に出店しています。
特に、抹茶や八つ橋、あんこなどをアレンジしたスイーツを販売しているキッチンカーは、海外の観光客にとても人気があります。
ですが、観光名所のすぐ近くは、すでに出店場所を押さえられているケースが多いようです。その場合は、付近の駐車場や最寄り駅を探してみるといった工夫が必要でしょう。
また、京都府には、観光客以外に地域の住民も暮らしています。
ビジネス街や住宅街などのエリアでは、他の都道府県と同じように、定番メニューの人気が高い傾向にあります。
また、京都府は「学生の街」でもあります。京都府でキッチンカーを営業するチャンスはここにもあるのです。
京都府には学生寮や学生専用マンションが多いため、全国から学生たちが集まります。ですが、彼らのほとんどは自分で料理するわけではなく、テイクアウトした食事をできるだけすぐに食べたいと考えています。
キッチンカーは、そのような学生の需要にぴったりなのです。
そのため、京都府は、郷土料理にちなんだメニューだけではなく、王道の食事系やおつまみ、スイーツにカフェなど、幅広いジャンルのキッチンカーにチャンスがあるエリアだと言えるでしょう。
京都でキッチンカー開業!おすすめの出店場所・サポート団体は?
京都府でキッチンカー(移動販売)を開業するにあたり、おすすめの出店場所や、活用してほしいサポート団体について解説します。
大学や学生街〈ランチタイムや一人暮らしの学生をターゲットに〉
京都府内には数多くの大学があり、名実ともに「学生の街」です。全国から学生が集まるため、大学寮や学生専用マンションなどが府内全域にあります。
ランチタイムにキッチンカー(移動販売)を呼んでいる大学も多いので、平日の安定した売上を作りやすいでしょう。敷地内以外にも、学生専用マンション付近の小さな駐車場や商店街といったスペースも狙い目です。
女子大も多く、ランチタイムにカフェメニューやスイーツを同時販売している店舗が人気です。
京都府は、さまざまなキッチンカーに成功のチャンスがあるので、学生の生活エリアにあるスペースはぜひ細かくチェックしてみて下さい。
地域密着型の出店には〈関西移動販売車組合〉
「関西移動販売車組合」は、キッチンカー(移動販売)に特化した組合として2010年(平成22年)に発足しました。
関西エリアに出店するキッチンカーと、イベント主催者のマッチングも行っています。スタジアムや競馬場といった大型スポットのほかに、大学やマルシェなど、地域密着型の強みを活かした出店実績があります。
関西移動販売車組合は登録料無料なので、情報収集のためにも積極的に活用しましょう。費用は、出店決定後に発生します。
参考:関西移動販売車組合
京都府でキッチンカー開業 利用できる補助金・助成金は?
2022年9月時点、京都府が募集している補助金・助成金はありません。
ですが、2020年には、京都府の取り組みとして「新型コロナウィルス対策企業等緊急応援補助金事業」がありました。
交付実績はあるので、京都府内でキッチンカー(移動販売)を開業する予定の人は、ぜひ公式情報をこまめにチェックしましょう。
【国】小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉
「小規模事業者持続化補助金」は、中小企業の事業を持続させ、それによって地域の雇用や産業を活性化させることを目的としています。
〈低感染リスク型ビジネス枠〉は、コロナ禍に対人接触の機会を減らす取り組みを行っている事業者を対象としており、キッチンカー事業(移動販売)も申請可能です。
負担の大きい車両購入費も対象になるので、ぜひ活用しましょう。
補助上限は100万円、補助率は4分の3です。
ただし、この補助金は「開業している人の事業継続」が目的になっているため、開業資金としては利用できません。
参考:小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉、公募要領、小規模事業者持続化補助金
京都府のキッチンカー営業には2種類の営業許可が必要?
営業許可に関して、京都府は他の都道府県と少し異なる点があります。
それは、もしも京都府内全域でキッチンカー(移動販売)を行う場合、「京都市」と「それ以外の地域」、2種類の営業許可が必要だということです。
他の都道府県は、市町村ごとにいくつも取得しなければならないところが大半なので、それに比べると負担はかなり軽減できます。
京都市内でキッチンカーを開業する場合は、最初に「医療衛生センター」に相談します。
医療衛生センターは、他の都道府県における保健所と同じ役割です。名称のみが異なります。
一般的に、営業許可は、地方よりも都市部のほうが車両の合格基準が厳しい傾向があります。京都市内の営業許可を取得する場合は、保健所にこと細かに確認しておきましょう。
京都市の「自動車営業リーフレット」にも大まかな施設基準が掲載されているので、ぜひ参考にして下さい。
参考:自動車による食品営業について(京都市情報館)、自動車営業リーフレット(京都市)
まとめ:京都府は「観光名所」と「学生の街」という二面性にチャンスあり
日本有数の観光名所であると同時に、「学生の街」でもある京都府。
京都府でキッチンカー(移動販売)を開業するにあたってぜひ押さえてほしいポイントは、この二面性です。
また、京都府は全域に歴史的建造物や大学が建っており、都市部以外にも多くの場所にビジネスチャンスがあります。
全域で営業するにあたって必要になる営業許可は、「京都市」と「京都市以外」の2種類だけです。出店する市町村ごとに必要な都道府県に比べると、時間もコストも小さな負担で済みますね。
外国人観光客をターゲットにする場合は、メニューを英語表記にするといったさりげない工夫も大切です。日本の伝統色を使ったタペストリーや、毛筆のスタンド看板などもよいでしょう。
平日はランチタイム、週末は観光地といった出店スケジュールも組みやすいので、関西エリアでの開業を考えている人は、ぜひ京都府についても考えてみてはいかがでしょうか。
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