東京キッチンカー開業ガイド!出店場所・補助金・許可申請
東京キッチンカー開業ガイド!出店場所・補助金・許可申請
公開日:2022年9月30日東京都は、日本最大のビジネスエリアであると同時に、大人気の観光地でもあります。有名な都市名や大規模な商業施設などがすぐに浮かぶ人も多いでしょう。
そんな東京で、もしキッチンカー(移動販売)を開業したら、本当にチャンスはあるのか気になりますよね。
今回の記事では、現時点の東京都のキッチンカー事情を解説し、次におすすめの出店場所、最後に補助金・助成金の有無などについて解説します。
東京都はキッチンカーに関する取り組みが比較的多い地域です。他県での出店を考えている人も、どのような取り組みがあるかをあらかじめ知っておくことで、より適した地域を選べるようになるでしょう。
スムーズな開業のためにも、ぜひ参考にしてみて下さいね。
目次
東京都のキッチンカー事情とは?
東京都は、大規模な繁華街に観光地、ビジネス街や住宅街など、活気のある街に必要な場所がすべて揃った日本の首都です。旅行先としての人気も高く、国内外から大勢の観光客が訪れます。
また、国内一のビジネス街を有し、近隣の県からビジネスパーソンが通勤してくるため、平日のランチタイム需要がとても高い地域です。一度にキッチンカーが7~8台近く出店できるスペースも多くあります。
大型イベントはあまりなく、週末にフリーマーケットやマルシェが開催されています。
東京都でキッチンカー(移動販売)を開業して安定した収入を得るためには、ビジネス街・大学・住宅街など、平日に出店できる場所を確保することをおすすめします。
都内に開業するデメリットは、競合の多さです。キッチンカーだけではなく、コンビニやファミレス、コーヒーショップなど、リーズナブルに食事ができる店が数多くあるため、他県以上に味、PR、内外装ともに工夫し続ける必要があるでしょう。
東京都でキッチンカー開業!おすすめの出店場所・イベントは?
東京都内でキッチンカー(移動販売)を開業するにあたり、おすすめの出店場所やイベントについて解説します。
ビジネス街〈ランチタイム需要〉
丸の内・大手町、虎ノ門・霞が関、赤坂、日本橋、新橋、西新宿など、日本で最も多くのビジネス街が大集結する東京都。
都内や近隣の県から通勤してきた大勢のビジネスパーソンがランチタイムには一斉に昼食をとるため、社員食堂や会社付近の飲食店は毎日混雑します。
キッチンカー(移動販売)は、そのような人たちを救う最適な業態として人気があります。
また、新型コロナウイルス感染防止のために屋内飲食を避け、テイクアウトして自分のデスクで食事をしたいという人が増えています。昼食はさっと短時間で済ませたい人もいるので、人気スポットのランチタイムに出店できれば安定した高い売上になるでしょう。
ビジネス街には7店舗近く出店できるスペースが多いため、候補地は多い地域です。
ビジネス街のデメリットは、大通りや人気スポットはすでに競合に取られてしまっていることです。希望通りの出店場所がそう簡単には見つからない可能性があるので、エリアごとに異なる客層を事前にリサーチした上で探すようにしましょう。
ネオ屋台村〈平日と夜どちらも出店できる〉
東京国際フォーラムの1階地上広場には「ネオ屋台村」があり、キッチンカー(移動販売)が出店しています。
平日のランチタイムである11時半~14時には「ランチネオ屋台村」が開かれ、8台のキッチンカーが出店します。主にビジネスパーソンが客層のため、ボリューム満点のごはんものやアジアン料理が多く、メニュー、外装ともにおしゃれなキッチンカーが目立ちます。
4~11月の18~21時には、月1~2回に一度「ネオ屋台村スーパーナイト」が開催されます。
約10台のキッチンカーが集まるビヤガーデンなので、つまみや軽食系のメニューに自信のある人はぜひチェックしてみて下さい。
都立公園40ヶ所〈期間限定、出店料格安〉
期間限定ではありますが、東京都では、40ヶ所近い都立公園にキッチンカー(移動販売)が出店できる施策が行われています。時間帯は9~17時、申請から2週間出店可能です。
都立公園は、他のスペースに比べて出店料がとても安い点がメリットです。出店料は「占用面積×占用料単価(特別区:34円、市:6円、町:1円)」なので、もしも市に軽トラックを出店した場合は、1日300円程度で済みます。
また、受付締切が「営業希望期間の最初の日の一週間前まで」のため、直前になっても申し込めます。ただし、先着順なので、出店する週を決めたらできるだけ早く申請しましょう。
東京都はキッチンカーに関する施策が多いので、この期間終了後にも似た取り組みが始まる可能性があります。ぜひ引き続きチェックしてみて下さい。
参考:都立公園における臨時的な営業に関する要領、対象公園一覧
東京都でキッチンカー開業 利用できる補助金・助成金は?
東京都でキッチンカー(移動販売)を行うにあたり、利用できる補助金や助成金について解説します。
【国】小規模事業者持続化補助金〈低感染リスク型ビジネス枠〉
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者等が販路開拓などの取り組みにかかる経費の一部を補助し、今後の様々な制度変更に対応するための補助金です。また、事業を持続することで、地域の雇用や産業を支えることも目的としています。
この補助金は2種類あります。
・一般型…上限50万円、補助率:3分の2
・低感染リスク型ビジネス枠…上限100万円、補助率:4分の3
低感染リスク型は、コロナ禍に対人接触の機会を減らす取り組みを行っている事業者に対する支援のため、キッチンカー(移動販売)も対象です。補助額・補助率ともに一般型より高いので、低感染リスク型での申請をおすすめします。
注意点は、この補助金はすでに開業している人が対象だということです。開業資金としては利用できないので、まずは自己資金等で開業し、その後に申請しましょう。
また、採択から給付までに約9ヶ月ほどかかる点にも気をつけて下さい。車両購入費等が先払いになる可能性があるので、その点を視野に入れて計画することをおすすめします。
参考:小規模事業者持続化補助金、小規模事業者持続化補助金 <一般型> ガイドブック、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>、公募要領
【東京都】飲食事業者の業態転換支援事業
新型コロナウイルスの影響で大きく売上が落ち込んだ東京都内の中小飲食事業者を対象にして、新たなサービスを開始するための経費を一部助成します。車両費、販売促進費、備品費なども対象となり、助成限度額は100万円、補助率:5分の4以内です。
この助成金は、飲食可能なスペースを有する都内の飲食事業者が、新たにテイクアウト、宅配、移動販売のいずれかをスタートする場合に申請可能です。キッチンカー(移動販売)で初めて飲食店を開業する場合は対象にならないので、気をつけて下さい。
東京都でキッチンカー開業 必要な許可や注意点
東京都でキッチンカー(移動販売)を開業するにあたって必要な資格・許可は、「食品衛生責任者証」と「飲食店営業許可(営業許可)」の2つです。
現時点ではまだ営業許可の合格基準は全国共通ではありません。合格基準は一般的に大都市のほうが厳しい傾向にあるため、都内に出店する場合は、設備等についてまずは保健所に細かく確認した上で車両製作しましょう。
まとめ:「おしゃれ」にも工夫が必要な東京都
日本最大級の商業エリアであると同時に、観光地として国際的な人気も高い東京都。キッチンカー(移動販売)が出店できる場所はとても多い地域です。
東京都は日本一ビジネスパーソンが集まるため、ランチタイムにはキッチンカーを必要とするビジネス街が多く、キッチンカーにとっては最適です。
一方で、ビジネス街の人気エリアはすでに先輩オーナーが押さえているデメリットもあります。内外装や盛り付けなどがおしゃれな店舗が多く、他県よりも商品の外見に気を遣う必要はあるでしょう。
お金をかけずにおしゃれでインスタ映えするキッチンカーにする方法はいくらでもあります。ぜひデザイン面でも工夫を凝らしてみて下さい。
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