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キッチンカーの出店場所の探し方と選ぶときのポイントをご紹介

キッチンカーの出店場所の探し方と選ぶときのポイントをご紹介

2024年6月28日 更新

近年テイクアウトの需要が増したこともあり、キッチンカー(移動販売)は外食産業の中でも好調な業態の一つとして注目を集めています。そのため、以前よりキッチンカーが出店できる場所は増えてきました。
ですが、まだすべてのキッチンカーが出店できるほどではなく、どうしても人気エリアを中心に奪い合いが起きています。そういった状況下でどのようにして出店するかが、オーナーたちの最初の課題とも言えるでしょう。

今回の記事では、自分に合った出店場所の探し方や選ぶポイント、そして注意点についても具体的に紹介していきます。

まずはキッチンカーのコンセプトやメニューを固める

キッチンカービジネスを始めるにあたって、ほとんどのオーナーは自分のコンセプトやメニューをしっかり絞り込んでいるはずです。これらは出店場所を選ぶ際にも大切になります。
それに沿って地域やイベントなどを決めていくことによって、客層とメニューの間がしっかり一致し、売上が安定するためです。

ファミリー層に適したメニューの場合、出店場所は「大型商業施設」や「地域のお祭り」などに絞りやすくなります。ボリュームがあるランチやお弁当であれば、大学やビジネス街が狙い目でしょう。
「出店料が安いから」「家から近いから」といった理由で出店場所を決めてしまうと、狙っている客層が集まらず、利益に繋がりにくくなります

まだコンセプトや客層を十分固め切っていないという人は、出店場所を決める前に完成させてみて下さい。場所選びだけでなく、SNSによる広告や外装といった業務もずいぶんやりやすくなるはずです。

キッチンカーの出店場所を探す5つの方法

キッチンカー(移動販売)の出店場所を探す5つの方法について、その大まかな内容や、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

(1)マッチングサービスで出店場所を探す

マッチングは、空きスペースのオーナー(貸出希望者)とキッチンカーオーナー(出店希望者)を繋ぐサービスです。インターネットで利用できるものが多く、手軽でスピーディーなところがメリットです。候補地へ下見に行く前の絞り込みにも役立ちます。
一方で、サービスによっては出店料以外に登録料や仲介料もかかることがあります。利用前には詳細を必ず確認しましょう。

(2)SNSなどで出店募集情報をチェックする

近年、SNSを利用した出店募集も増えています。イベント管理者や団体サイトのSNSに詳しい募集要項が掲載されるので、ぜひチェックしてみて下さい。

(3)地域密着なら自治体や商工会議所、観光協会を

できるだけ地域密着で展開したいと考えている場合は、自治体などの公的機関からの情報収集がお勧めです。他の方法に比べ、情報の信頼度が高いこともメリットでしょう。
デメリットは、登録料や審査が必要な場合があることです。

(4)キッチンカー仲間に紹介してもらう

一番堅実で、かつコストがかからない方法です。出店場所やイベント情報だけではなく、出店料や集客、さらには役所の手続きやキッチンカー改造についてのアドバイスがもらえることもあります。経験に基づいたアドバイスは、他の方法では得られない貴重な情報です。
デメリットは、開始してすぐに情報が得られるわけではない点です。また、キッチンカービジネスを起業したばかりのころは広い人脈がない人のほうが多く、利用しにくいかもしれません。
他のキッチンカーオーナーはいわゆる「競合相手」にあたるため、すぐには打ち解けられないかもしれません。ですが、同じ悩みやトラブルを経験している先輩でもあります。ぜひ積極的にコミュニティに参加してみて下さい。

(5)自分で直接交渉

自分で出店場所を探し歩き、空きスペースや商業施設などのオーナーに直接交渉する方法です。メリットは仲介手数料や登録料がかからないことが多いことです。

デメリットは、成功率の低さです。
直接交渉は、メリットとしてよく「これまで誰も出店していないスペースを新規開拓できる」ことが紹介されています。ですが、キッチンカー経験者のブログやサイトのほとんどに「提案が断られた」と書かれています。利益以前に、出店そのものがうまくいかないことが多いのです。
また、交渉のための準備をすべて自分でしなければならないため時間もかかり、トラブルも起こりやすくなります。よほど交渉力に自信がないかぎり、お勧めはできません。

出店場所を選ぶときのポイント2点とは?

出店場所を選ぶときのポイント2点とは?出店可能な場所についてピックアップができたら、どの場所にどの時間帯に出店するのかを決めていきます。ここでは出店場所を選ぶときのポイントをご紹介します。

(1)コンセプトやメニューと一致しているか

出店場所選びは、コンセプトや客層と一致させることでうまくいきやすくなります
例えば、女性客の多いフリーマーケットでボリューム満点の牛丼を売ろうとしても、なかなか利益にならないでしょう。ドリンクやスイーツ、インスタ映えする軽食のほうが好まれるはずです。
コンセプトやメニュー・客層・そして出店場所の3つがしっかり合っているか、何度も確認してみて下さい。

(2)出店料のチェック

キッチンカー(移動販売)に出店するためには、基本的には出店料を支払う必要があることがほとんどです。支払い方法は「固定の金額」「売上による変動」のどちらかです。

固定の場合
固定の場合は、売上額に関係なく定められています。
1日5,000~10,000円が平均ですが、イベントの規模や地域、そしてスペースによって変わります。大規模なイベントの場合、数日間で数十万円という場合もあります。
平日と土日祝日で金額が異なるケースが多く、基本が1日3,000~5,000円の場合、集客力が高い日は5,000円~10,000円などに値上がりします。

売上による変動の場合
売上によって出店料が変わる場合は、10~20%のところがほとんどです。

このように出店料には2種類ありますが、どちらのほうが利益になるかは売上によって異なります。出店料を大きく上回りそうな場合は固定がお勧めですが、事前にはっきりと算出できない場合は、変動のほうが安心して臨めるでしょう。

キッチンカーの出店場所選びの注意点

キッチンカー(移動販売)を出店する際、絶対にしてはならない注意点が1つあります。それは、道路や公園などの「公共の場」に無許可で出店することです。それぞれ下記のように罰せられます。
・道路での無許可営業 → 道路交通法違反
・公園での無許可営業 → 都市公園法違反

地域のイベントで公共の場に出店している露店は、すべてその日限りという条件で警察からの許可を得ています。キッチンカーを含む路上販売が、個人の営利目的で許可を得ることはほとんど不可能に近いでしょう。
公園も道路と同様です。こちらは自治体の許可が必要になります。

まとめ:コンセプト・客層・出店場所の3つが噛み合っているか
キッチンカー(移動販売)は近年ますます注目されている外食の形態です。商業施設だけではなく、大型マンションのエリア内などでも見かけるようになり、出店できる場所は以前より増えています。

出店場所や探し方が増えた分、今度は「どこの出店場所が有益なのか」「一番効率がいい探し方はどれか」といった悩みを抱える人も大勢いるのではないでしょうか。
その判断のものさしになるのは、自分のコンセプト・客層・出店場所の3つがきちんと矛盾せずに噛み合っているかどうかです。最初に固めたキッチンカーの事業計画やコンセプトは、この出店場所選びにも必要になります。ぜひ何度も立ち返り、チェックしながら進めていって下さい。
フジカーズジャパンではキッチンカーの販売・製作だけでなく、キッチンカーの開業に関するご相談もお受けしております。キッチンカーの開業でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

キッチンカーの新車・中古車の販売、製作はもちろん、キッチンカーの買取や開業支援も行っています。

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