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キッチンカーの人気店!傾向や特徴を知って事業計画に生かそう

キッチンカーの人気店!傾向や特徴を知って事業計画に生かそう

「事業計画」とは、起業後にどのような店にしてゆきたいのか、それを実現するためにはなにをすればよいのかなどをまとめた計画書です。キッチンカー(移動販売)を開業する際にも必要になります。
ですが、盛り込むべきポイントがいまいち掴めない人がほとんどではないでしょうか。

今回の記事では、そんな「キッチンカーの事業計画作り」をテーマに解説します。
キッチンカー業界には、すでに数多くのリピーターを得て成功している先輩オーナーがたくさんいます。
彼らに共通している傾向と特徴などを知り、ぜひ自分の事業計画に生かしましょう。

また、大激戦区である東京・大阪・九州のエリアから、人気店とその理由も紹介します。特に事業計画に生かしてほしいアイディアやコツをピックアップしているので、ぜひ目を通して下さいね。

自分の事業計画に生かしたい!人気キッチンカーの特徴4つとは?

キッチンカー(移動販売)の人気店には、共通する傾向や特徴があります。まずはそれをしっかりチェックして、事業計画を作ってゆきましょう。

(1)看板メニューがわかりやすい

「あの店といえば○○!」と覚えてもらうためにも、キッチンカー(移動販売)の人気店は看板メニューを1~2種類に絞っていることがほとんどです。
例えば「国産卵のオムライス」」が看板メニューの場合、それをベースにして「オムレツ」「ハンバーグオムライス」というようにだんだんと展開します。

開業する際には、自信を持っておすすめできる看板メニューを必ず作っておきましょう。

(2)店のコンセプトがはっきりしている

自分の店で「コンセプト」として大切にしていることは、お客さんにはっきりと伝わるように工夫しましょう。

・美味しい絶品オムライス
・吉備高原産の卵で作ったオムライス

このような2つのキャッチコピーがあった場合、後者は「原材料からこだわる」「安全で新鮮」というコンセプトがはっきりと伝わります。
特に「絶品」と書かなくても、「どれくらい美味しいのかな」「吉備高原産って?」と興味も惹かれます。
コンセプトをまず1つに絞り、具体的な名前や言葉で表現して下さい。

(3)材料の品質にこだわりがある

近年、キッチンカー(移動販売)の競争が激しくなるにつれて、「原材料」にこだわりのある店が人気になることが増えました。コロナ禍により「食の安全」への関心がますます高まったことも背景になっています。
材料の品質にこだわると、コンビニやスーパーなどの競合と差別化しやすく、おすすめです。

先輩オーナーたちは、主に、国産、ブランドの食材、地域の食材、地産地消、無添加・無農薬など、様々なものを取り入れています。
また、品質のよい材料はどうしても高額になってしまうので、食材を農家から直接買いつけ、少しでもコストを押さえる工夫をするオーナーも多いようです。

(4)定番メニューにオリジナリティをプラス

キッチンカー(移動販売)の人気メニューランキングは、意外にも「定番」が大半を占めています。大人から子どもまでみんなに好まれ、家でも外食でも人気があるものが、キッチンカーでも人気です。
そこに自分の店だけの「オリジナリティ」を加え、リピーターになってもらう工夫をしています。

先輩オーナーがよく取り入れている工夫やアイディアは、主に下記です。
(1)原材料にこだわる。
(2)トッピングやソースなどを自家製にしたり、季節ごとに変えたりする。
(3)海外の料理や流行し始めたばかりのスイーツなどを提供する場合は、定番メニューも同時に販売する。

特に(3)のような珍しいメニューは軌道に乗るまでに時間がかかることが多いので、先輩オーナーは定番メニューも一緒に販売し、安定した売り上げを作るようにしています。
ぜひそういった営業のコツも取り入れて下さい。

キッチンカーで不動の人気メニューをジャンルごとに紹介!

ここで、キッチンカー(移動販売)の定番・王道メニューをしっかり押さえておきましょう。

食事系
丼もの全般、カレー、タコライス、ロコモコなど。
ボリュームのある食事系は、特にビジネス街と大学で人気があります。
丼ものは男性客が多い傾向です。スパイスカレーやアジア料理は主に女性客がメインですが、雑穀などを選べるとさらに喜ばれる傾向があります。

軽食系
からあげ、たこ焼き、ケバブ、ピザなど。
軽食系は、片手でさくっと食べられるので人気があります。イベントだけではなく、ビジネス街や住宅街でも人気です。

スイーツ
クレープ、ジェラート、ワッフル、かき氷など。
以前は女性客中心でしたが、今はずいぶんと男性も増えました。主な出店場所は、大学や女子大、家族向けの商業施設、女性向けのイベントやマルシェなどです。

大激戦区!東京・関西・九州エリアの人気キッチンカー

東京・関西・九州エリアは、ビジネス街に住宅街、大学や大型商業施設など、キッチンカー(移動販売)が出店できる場所が多い一方、競合も非常に多い大激戦区です。
そんななかで大勢のリピーターを獲得し、人気店になる店は具体的にどのような工夫をしているのか、ぜひチェックしましょう。

(1)看板メニューのナシゴレンが超人気!「ES-Tokyo」

「ES-Tokyo」は、看板メニューのナシゴレンを中心に、ガパオライスやタコライス、オリジナルのアジアンミートライスなどを提供しています。
オーナーは、輸入した現地の調味料を使うほど「本場の味」にこだわっています。それでいて日本人にも馴染みやすい味わいがあり、ランチタイムはいつも行列ができるほどの人気です。

また、毎日の出店場所をTwitterできちんと教えてくれる丁寧さもありがたいポイントです。

参考:ES-Tokyo(公式twitter)

(2)豊富なアレンジを参考にしたい「ミカバインミー」

「ミカバインミー(Mika Bánh Mì)」は、ベトナムサンドイッチのバインミーが看板メニューのキッチンカー(移動販売)です。オーナーがベトナム人なので、日本にいながらにして本場の味を楽しめます。

自家製の具材はもちろん、アレンジの幅広さもこの店の魅力です。
例えば、バインミーによく使われるパクチーやレバーが苦手な場合は、無料で水菜やチーズソースなどに変更できます。また、豚肉を使わず、卵と野菜で作った「ベジタリアン」というメニューも。
あらゆる人に食べてもらえるようなアレンジの数々は、ぜひ参考にしてほしいポイントです。

参考:ミカバインミー(公式サイト)

(3)自然由来にこだわったクレープ店「56kitchen」

「56kitchen(ゴローキッチン)」は、厳選素材の米粉と自然由来の原材料を使ったクレープが大人気です。店で提供するメニューはできるだけ添加物を使わずに作っています。

クレープはキッチンカー(移動販売)やスーパーなど競合が非常に多いので、原材料や調理法などでとことん「食の安全」を徹底することは、他店と差別化しやすいポイントでもあります。

参考:56kitchen(Instagram)

(4)国産小麦100%の揚げピザが人気の「上弦ノ月」

「上弦ノ月(じょうげんのつき)」の看板メニューである「揚げピザ」は、チーズとそれ以外の具材などを国産小麦100%のピザ生地で包み、米油で揚げたものです。
「よくばりマルゲリータ」や「めんたいポテト」などが特に人気です。

パフェも同時販売しているので、スイーツ派のお客さんもリピーターになりやすいことが強みです。

参考:上弦ノ月(Instagram)

まとめ:自分の出店場所近くにある人気店は必ずチェックしよう

キッチンカー(移動販売)の人気店には、共通した傾向や特徴があります。
今回は主に都市を中心に紹介しましたが、それ以外にも「自分が出店を予定している場所」の近くにある人気店はぜひ調べてみて下さい
特に、看板メニュー、アレンジメニュー、客層、時間帯、価格、PR、ポイントカード等のサービスなど、自分の店でやりたいと考えていることはすべてチェックしましょう。

できれば、スーパーやコンビニ、大型チェーン店など、競合は業態を問わず見ておくことをおすすめします。
確かに「他店との差別化」はとても大切です。
ですが、今回紹介したように、オリジナルメニューをゼロから開発するのではなく、「出店場所で人気のあるメニューだけど、そこでは販売されていないアレンジや特長・調理法・原材料など」をぜひ見つけて下さいね。

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