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キッチンカーで使用する発電機の選び方と注意点を解説

キッチンカーで使用する発電機の選び方と注意点を解説

キッチンカー(移動販売)は、店舗型経営とは異なり、車内で使用する電気機器の電力も毎回自分で準備する必要があります
現在、多くのキッチンカーオーナーが行っている電源確保の方法は、主に2つです。一つは出店場所で借りる現地調達、そしてもう一つが今回解説する「発電機」です。

ですが、発電機はかなり高額なため、商品選びに失敗してもすぐに買い替えられるわけではありません。合わないものを使い続けなければならないので、できるかぎり失敗したくないものですよね。

そこで、今回の記事では、発電機の選び方のポイントや、購入の際の注意点などについて解説します。
また、発電機のメリット・デメリットや、他の電源確保の方法についても簡単に紹介しているので、ぜひ比較しながら読んでみて下さいね。

キッチンカーには発電機が必要?メリット・デメリットは?

キッチンカー(移動販売)の電力は、できるだけ出店場所で電源を借りる「現地調達」が基本です。
ですが、電源のない出店場所も多いため、大半のオーナーは発電機を積んでいます

発電機の最大のメリットは、高電圧の電気機器でも長時間使い続けられることです。現地調達の次に安定しているので、安心して調理に専念できます。

デメリットは、下記の4点です。
・重くて持ち運びが大変
・サイズが大きく、車両内で場所を取る
・高額
・騒音とガソリンの臭い

デメリットについては、本記事のラスト「購入する際の注意点は?」で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。

キッチンカーの電源確保 発電機以外の方法3つとは

キッチンカー(移動販売)で電源を確保する際に、発電機以外の主な方法3つについて紹介します。

(1)出店場所で借りる(現地調達)

電源を出店場所で借りる現地調達のメリットは、延長コードやドラムコードリールさえあれば、長時間安定した電力を使えることです。
使用料は出店場所によってかなり異なり、1日2,000円のところもあれば、無料のところもあります。あらかじめ出店料に含まれている場合もあるので、事前に確認しましょう。

デメリットは、電源を借りられない出店場所も多いことです。また、走行中にも電気を必要とする場合にも、これ以外の方法が必要になります。

(2)充電式ポータブルバッテリー

充電式ポータブルバッテリーは、スマホやゲーム機などに用いるモバイルバッテリーと同じ使い方です。あらかじめ自宅で充電しておき、車内の電源確保に用います。
とても軽量でコンパクトなため、扱いやすいことが大きなメリットです。

デメリットは、かなり高額のポータブルバッテリーを使わないかぎり、高い電圧の電気機器を長時間使用できないことです。
そのため、主にミニ冷蔵庫や照明などを動かす場合や、短時間だけ使いたい場合におすすめです。

(3)サブバッテリー

サブバッテリーを用いた電源確保は、これ以外に走行充電器(アイソレーター)とインバーターが必要になります。

この方法はデメリットのほうが多いため、おすすめはできません。
高額なわりには安定して使用できるだけの電力を得られない、重装備で場所を取る、買い替えが必要といったことが挙げられます。

サブバッテリーによる自家発電は、約1,000W以上の電力を必要とする電気機器を長時間使い続けられないので、キッチンカーオーナーにも使っている人がほとんどいないのが実情です。

キッチンカーの発電機 選び方のポイント2つを解説!

発電機はとても種類が多いため、いざ選ぶとなると何を基準にすればよいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、失敗せずに選ぶために最も大切なポイントについて解説します。

【1】定格消費電力と起動電力

発電機を選ぶ前に、自分のキッチンカー車両で必要になる電気の総使用量(=定格消費電力)を計算しましょう。

定格消費電力は、ワットを足して計算できます。
例)冷凍庫140W+換気扇50W+照明10W+クレープ焼き機1,000W=1,200W
このキッチンカーで必要な定格消費電力は、1,200Wです。
ですが、電気機器を安定して使うためには、この合計の「1.5倍」の電力を使える発電機を選ぶことをおすすめします。

それ以外にも、車両内で電気機器を使い始めるためには「起動電力」が必要です。中には、定格消費電力の約1~5倍の電力を必要とするものもあります。家庭用冷蔵庫やかき氷機などは特に起動電力が高いので、十分に供給できる発電機を選びましょう

ちなみに、起動電力は電気機器に明記していないことが多いので、必ずメーカーに問い合わせて下さい。

【2】インバーター式とスタンダード式

発電機には大きく分けて2種類あります。メリット・デメリットがそれぞれ異なるので、自分の車両に合わせて選びましょう。

(1)インバーター式
インバーター式は現在の定番なので、豊富なラインナップが揃っています。インバーターの仕組みを搭載しており、安定した高い電力を長時間使えます。
比較的音が静か、コンパクトで軽いなど、キッチンカーでも魅力的なメリットが数多くあります。

その反面、価格相場が約15万~60万円と高額な点がデメリットです。
また、発電機からパソコンや電子レンジといった精密機械を給電する場合には、インバーター式にする必要があります。

(2)スタンダード式
スタンダード式は、インバーターを搭載していないモデル全般のことを指します。
価格相場は約18万~45万円です。

キッチンカーの発電機を購入する際の注意点は?

キッチンカー(移動販売)の発電機を購入する際には、電力やタイプ以外にも注意してほしいことがあります。営業そのものにも関わっているので、ぜひ参考にして下さい。

【1】高額

発電機は、比較的高額です。安いものでも約3万円以上、大容量であれば10万円以上します。
「電力が足りているか」「本当に自分に扱えるか」「出店場所の基準に合っているか」などを慎重に検討しましょう。

【2】重量と大きさ

発電機の重量は、本体と燃料を合わせて約30kgです。1人で手軽に持ち運べる設備ではありません。個人差はありますが、一般的には900~1,800VAまでのサイズが1人でも持ち運べる目安です。

また、車両内のスペースが非常に限られているキッチンカー(移動販売)では、発電機の大きさも大切なポイントです。その点にも注意して選びましょう。

【3】臭いと騒音

主にガソリンを燃料としている発電機は、営業中周りに臭いが広がります。お客さんによっては、その臭いがするところで調理した食事を購入したくないと考える人もいます。

また、発電機は「運転音(駆動音)」が大きい点にも注意して下さい。出力が1,500Wを超える発電機の音は約80dB(デシベル)で、これは救急車のサイレンやパチンコ店内と同程度だと言われています
静音設計の発電機も増えていますが、それでも50~60dBほどの音はします。

近年は、騒音があると、閑静な住宅街や観光地、夜間などに出店できないことも増えてきました。必ず出店場所に確認しておきましょう。

まとめ:キッチンカーの発電機 電力は多く見積もって

キッチンカー(移動販売)の電源確保は現地調達が基本ですが、借りられない場合には、今回紹介した発電機が最もおすすめです。
発電機は、高電圧の電気機器を長時間使用できるという大きなメリットがあります。電源のない場所で1日中調理する人にとって、これ以上心強いことはないでしょう。

自分に合った発電機でスムーズに開業するためにも、購入前には必ず定格消費電力と起動電力をしっかり計算しておきましょう。
起動電力は盲点になりやすいのですが、この分の電力がないと電気機器は動き出せません。不安な場合はメーカーに直接問い合わせて確認してみて下さい。

さらに、今後電気機器を増やしたり、新しいモデルに買い替えたりということも十分考えられます。そのため、できれば発電機は電気を多く供給できるものを選ぶことをおすすめします。

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