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キッチンカーで使うフライヤーの種類と選び方

キッチンカーで使うフライヤーの種類と選び方

揚げ物は、からあげやフライドポテト、ドーナツなど、キッチンカー(移動販売)の中でも大人から子どもまで幅広い年齢層に人気があるメニューです。
そのため、「キッチンカーを開業するなら揚げ物がいい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、揚げ物の調理に必要不可欠な「業務用フライヤー」をテーマに解説します。
フライヤーの役割、各種類のメリット・デメリット、選び方のポイントなどについて紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね。

【1】キッチンカーのフライヤー その用途やメリットとは

業務用フライヤーは、飲食店などで大量の揚げ物を一度に調理するために用います。おそらくほとんどの方が、ファーストフード店などでフライドポテトやチキンナゲットを揚げているところを見たことがあるのではないでしょうか。

キッチンカーではからあげ、フライドポテト、ドーナツ、揚げパン、チュロスなど揚げ物のメニューが人気で、業務用のフライヤーは、キッチンカー(移動販売)でも使用されています。

キッチンカーで業務用フライヤーを使用する3つのメリット

最初に、業務用フライヤーのメリット3つについて押さえておきましょう。

(1)手軽に温度調節できる

業務用フライヤーは、スイッチを設定しておくだけで60℃~200℃の温度調節を簡単に行うことができます。また、その温度を一定に保ってくれることもメリットです。

(2)他の業務も並行できる

オペレーションの効率化について、キッチンカー(移動販売)は店舗型よりもさらにシビアに考える必要があります。基本的には調理・接客を1人でこなすオーナーが大半なので、温度調節を含む調理にかかりきりになるわけにいきません。
そのため、片手で操作でき、他の業務を並行できるフライヤーは、揚げ物を提供するならぜひ導入したい設備の一つです。

メインメニューだけではなく、サイドメニューでも調理する量が多い場合は導入の検討をおすすめします。

(3)安全性に配慮

キッチンカー車内はスペースが限られているため、調理設備の安全性も重要なポイントです。万が一火がコンロ周辺に燃え移った場合、消火のための水も限られているので、火事や火傷などの大事故になりかねません。

その点、大半の業務用フライヤーには安全装置がついているので、安心して調理できます。
また、空焚きの場合の燃焼停止や、炎が立ち消えた場合のガス供給停止など、より安全性を強化した製品も販売されているので、ぜひ検討してみて下さい。

【2】2種類のフライヤー メリット・デメリットは?

2種類のフライヤー メリット・デメリットは?キッチンカー(移動販売)で使われるフライヤーには、ガス式と電気式の2種類があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットや費用相場などを紹介します。

(1)カリっと揚がる!ガス式フライヤー

メリット

ガス式の最大のメリットは、火力の強さです。
油の温度が上昇するのが速く、短時間で調理できます。冷凍食品を大量に揚げても、油の温度が下がりません。
そのため、お客さんが多いときでも待たせないので、キッチンカー(移動販売)にとても適しています。

また、揚げ物がカリッサクッとした食感になることも、ガス式ならではの大きな魅力です。
特にからあげやポテトチップスなどは、お客さんがカリッとした食感を求めていることが多いので、ガス式がおすすめです。

デメリット

ガス式フライヤーは火力が強いため、車内の温度が上がってしまうことがデメリットです。
キッチンカーの車内は、基本的にはエアコンが取り付けられません。そのため、特に夏の場合、ガス式を使って揚げ物を調理し続けるのは体力的にかなり厳しく、様々な対策が必要になります。

また、大型なので、スペースを取られることもデメリットです。キッチンカーのスペースに設置するには工夫が必要です。
さらに、ガスを使用するので、電気式に比べて安全性は劣ります。

(2)安全面で優れる電気式フライヤー

メリット

電気式フライヤーは、安全性の高さが最大のメリットです。ガスを使わないので、火事のリスクを大幅に減らすことができます。温度が上がりすぎると自動的に止まる加熱防止装置がついているものも多く、ガス式よりも安心して使えるでしょう。

また、ガス式ほど火力が強くないので、車両内の温度の上昇も比較的ゆるやかです。

デメリット

電気式は安全性が高い分、基本的にはガス式よりも高額であることが一般的です。特に新品が高いので、購入の際は中古も視野に入れてみて下さい。

また、ガス式よりも火力が低いこともデメリットです。油の温度が上昇するまでに時間がかかり、ガス式ほどカリッとした食感にもなりません。
食感や味にこだわりたい人は、購入前によく確認しておきましょう。

【3】キッチンカーのフライヤー 選び方のポイントは?

業務用フライヤーには数多くの商品があり、その中から自分に合ったものを選ぶのは難しいものですよね。
ここでは、フライヤーを上手に選ぶためにチェックするポイントについて解説します。

(1)据え置き型or卓上型

キッチンカー(移動販売)で使われる業務用フライヤーは、主に「据え置き型」と「卓上型」の2種類です。

据え置き型

床に置いて使用する大型のフライヤーです。一度に大量の揚げ物を調理するのに向いています。メインメニューが揚げ物の人に、特におすすめです。
また、コックをひねるだけで油を排出できるので、使い勝手のよさも抜群です。

デメリットは、スペースを必要とすることです。後から導入するのはかなり難しいので、開業前によく検討しておくようにしましょう。

卓上型

卓上型は、調理台などの上に置いて使える小型フライヤーです。置くためのスペースを作らなくても導入できるので、キッチンカー(移動販売)にもぴったりです。

デメリットは、サイズが小さいため、大量の調理には向いていないことです。サイドメニューや季節限定などで、少量調理する場合におすすめです。

また、油を廃棄する際に、フライヤーを持ち上げなければならない作りになっているものが一般的です。コックをひねるだけで済む据え置き型に比べると、使い勝手はいま一つです。

(2)食感or安全性

ガス式と電気式の大きな違いは、「食感」と「安全性」です。
カリッサクッとした食感を大切にしたい場合はガス式、安全性が高いものを使いたい場合は電気式がおすすめです。

また、フライヤーのサイズは、揚げ物がメインメニューなのかサイドメニューなのかによって決めるのもよいでしょう。
メインメニューであれば一度に大量に揚げられる据え置き型、サイドメニューであればスペースを取らない卓上型が、効率的でおすすめです。

まとめ:キッチンカーのフライヤー 据え置き型なら開業前に準備しよう

キッチンカー(移動販売)で使われる業務用フライヤーは、主にガス式と電気式の2種類です。
今回の記事で解説したように、どちらにもメリット・デメリットはあります。決める際には、「自分のキッチンカーにとって「食感」と「安全面」はどちらが大切か」について考えてみると絞りやすくなり、おすすめです。

注意が必要なのは、据え置き型を開業後に導入するのは難しいという点です。開業してから据え置き型を導入する可能性のある人は、そのためのスペースを必ず空けておくようにしましょう。

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