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アイスクリーム・ジェラートのキッチンカー販売で必要な許可や設備

アイスクリーム・ジェラートのキッチンカー販売で必要な許可や設備

幅広い客層から愛されているアイスクリームやジェラート。味の種類が豊富で、大きな厨房設備も必要ないため、キッチンカー(移動販売)で販売してみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、「キッチンカーでアイスクリーム・ジェラートを販売するには」をテーマに解説します。
記事前半では許可や設備といった具体的な準備、後半では売上を伸ばす方法について紹介します。

アイスクリーム・ジェラート販売に必要な資格・許可

キッチンカー(移動販売)でアイスクリームやジェラートを販売するために必要なのは「食品衛生責任者」「飲食店営業許可(営業許可)」の2つです。

(1)食品衛生責任者

キッチンカー(移動販売)を開業するためには、最初に食品衛生責任者の資格を取得する必要があります。
食品衛生責任者は、食品衛生協会による1日講習会を修了すれば取得できます。

【概要】

  • 講習時間:約6時間(1日間)
  • 受講費用:1万円前後
  • 内容:公衆衛生学(1時間)、食品衛生法(3時間)、食品衛生学(2時間)、小テスト ※受講費用や各科目の時間は都道府県によって異なります。
  • 更新:不要

食品衛生責任者の資格は、営業許可を申請する際にも必要です。できるだけ早めに取っておきましょう。

(2)飲食店営業許可

アイスクリームやジェラートのキッチンカー(移動販売)を開業するためには、営業許可も必須です。

営業許可は、保健所ごとにそれぞれ合格基準が異なります。A市では合格でもB市では不合格というケースもあるので、必ず「出店場所を管轄する保健所」へ相談に行きましょう

ちなみに、営業許可は出店場所の数だけ必要です。例えば2ヶ所へ出店する場合は、各保健所で営業許可を取得する必要があります。

【概要】
申請手数料:15,000~20,000円
※都道府県によって異なります。

日数:
書類準備 約3日
保健所による申請 約10日
施設検査 約7日

保健所に申請してから営業許可がおりるまでには約3週間近くかかることが一般的です。

アイスクリーム・ジェラート販売に必要な設備

アイスクリームやジェラート販売に必要な設備について解説します。

(1)厨房設備

キッチンカー(移動販売)でのアイスクリームやジェラート販売に必要な厨房施設は、下記の通りです。

  • 冷凍庫、冷蔵庫
  • ショーケース
  • 電源
  • シンクやゴミ箱など、営業許可取得に必要な厨房設備

アイスクリームなどだけを販売する場合は、冷凍庫とショーケース、そしてそれを動かす電源があれば可能です。
とても数が少ないため、他のメニューに比べるとかなり開業資金を抑えられます。

(2)ソフトクリームの販売には注意

冷たいスイーツの一種として、アイスクリームと同じくらい人気が高いソフトクリーム。キッチンカー(移動販売)で同時販売したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
キッチンカーでもソフトクリームは販売できますが、製造機の種類によっては営業許可がおりないこともあります

ソフトクリームの製造機には2種類あります。
「カセット抽出器」を使用する場合は、保健所の営業許可がおりることが一般的です。
ですが、「ソフトクリームフリーザー」は営業許可がおりない都道府県がほとんどです。
2010年に、フリーザーの殺菌機能故障が原因とみられる食中毒や赤痢が宮城県で起こったためです。

風味・食感・利益率、いずれもソフトクリームフリーザーのほうが優れているので、どうしても使用したい人は一度管轄の保健所へ問い合わせてみることをおすすめします。

(3)車両は軽トラがおすすめ

アイスクリームやジェラートの販売におすすめの車種は、軽トラック(軽トラ)です。
軽トラには大人2名が立って調理できる高さと広さがありますが、分類上は軽自動車なので、購入費や維持費といったコストを抑えることができます。

トッピングやドリンクを同時販売してもオペレーションが速いので、車両サイズやスタッフの人数は最小限がおすすめします。

軽トラ以外には、軽バンもおすすめです。
ですが、軽バンは座ったままで販売することになるため、腰や背中に負担がかかりやすいデメリットがあります。
迷った場合は、出店頻度や営業時間の長さに合わせて選びましょう

メニューの種類とスタッフ数が多い場合は、1tトラックを検討してもよいでしょう。
ただし、大型車両はせまい路地や小さな駐車場などに出店できない場合があるので、車両製作前に出店候補地に問い合わせてみてください。

アイスクリーム・ジェラートの成功ポイント3選

アイスクリーム・ジェラートの成功ポイント3選アイスクリームやジェラートの店としてキッチンカー(移動販売)で成功するためのポイント3選を解説します。

(1)冬に売れるメニューを作る

キッチンカー(移動販売)はテイクアウトが基本のため、アイスクリームをはじめとする冷たいスイーツは春から初秋までしか売上を作れません。

そのため、秋冬にはアイスクリームをのせたワッフルや焼き芋、ホットドリンクといった温かいメニューを充実させるようにしましょう。

(2)出店場所を工夫する

キッチンカー(移動販売)には競合が多いメニューがたくさんありますが、アイスクリームやジェラートもそのうちの一つです。

アイスクリームやジェラートは、街中で販売していない店舗を探すほうが難しいほどの大人気メニューです。全国規模の専門店、スーパーやコンビニ、レストランやカフェ、ファストフード店など、いたるところで食べることができます。
価格帯にも幅があり、お客さんは自分のニーズに合わせて手ごろなものから高級路線まで選べるようになっています。

そのため、キッチンカーでアイスクリームなどを出店する場合は、街を離れた場所がおすすめです。店舗型にはない「稼働力」をぜひ活かしましょう
おすすめの出店場所は、以下の通りです。

  • 観光地、サービスエリア、パーキングエリア、道の駅
  • 遊園地、テーマパーク
  • イベント会場
  • ショッピングモール

特におすすめなのは、観光地や道の駅といった「車で出かけるスポット」です。近場にアイスクリームなどを販売している店舗が少ないため、ライバルをぐんと減らせます。

観光地に出店する場合は、「地元の名物」を取り入れたメニューの販売がおすすめです。
大半の観光客は他のエリアから来ているため、「お出かけの記念に地域の名物を食べたい」と考えています。
最近では納豆や日本酒のアイスクリームやジェラートのような変わり種が数多く販売されており、人気もあります。チャレンジしてみる価値は十分あるでしょう。

(3)無添加や減農薬のメニューを販売する

近年は食の安全への意識が高まっていることもあり、キッチンカー(移動販売)を利用する際にも体によい原料を使ったメニューを食べたいと考える人が増えています。

そのため、無添加や無香料、減農薬や地産地消、産地直送などにこだわったアイスクリームやジェラートなどを販売するとリピーターがつきやすくなります。

自家製も興味を持ってもらいやすいポイントですが、自分で作るのが難しい場合は、安全性が高いと評判のアイスクリームや本場のジェラートなどを輸入・販売してもよいでしょう。

まとめ:キッチンカーのアイスクリームは「稼働力」を活かそう

アイスクリームやジェラートは街のあらゆるところで販売されており、競合に勝つのが難しいメニューでもあります。また、人通りの多い場所はすでに先輩オーナーに押さえられていることが少なくありません。

キッチンカー(移動販売)でアイスクリームなどを販売する場合は、観光地やイベント会場のように、車で出かける場所がおすすめです。

観光地やイベント会場などでは、地域の名物を取り入れたメニューを販売することをおすすめします。アイスクリームやジェラートは意外性のある味も好まれるようになってきているので、ぜひ検討してみてくださいね。

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