キッチンカーでオーブンは使用できる?使用可能な厨房機器を紹介
キッチンカーでオーブンは使用できる?使用可能な厨房機器を紹介
公開日:2023年12月22日- カテゴリー
- キッチンカーの装備・設備
キッチンカー(移動販売)で提供するメニューを決めたら、その次は調理に使用する厨房機器を選んでいきます。
ですが、小さな厨房スペースしかなく、おまけに電気や水道が限られているキッチンカーでも、自宅と同じような厨房機器を使えるのか不安な人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、「キッチンカーで使える厨房機器」をテーマに解説します。
キッチンカーで使える電気機器の条件や、人気メニューで用いられている様々な厨房機器について紹介します。
せっかく購入しても、条件が合わない電気機器は使うことができません。ぜひ本記事で確認するべきポイントを押さえたうえで、導入を検討して下さいね。
目次
【1】キッチンカーでオーブンは使える?
自宅や店舗型では当たり前のように使用できるオーブンですが、キッチンカー(移動販売)の車両内に設置する際には注意が必要です。
例えば、オーブンにはガス式と電気式の二種類がありますが、キッチンカーで使えるのは主にガス式です。また、大容量で多機能の業務用スチームコンベクションオーブンも、通常のキッチンカー車両には搭載しにくいことがほとんどです。
キッチンカーで使える厨房機器には様々な制限があるため、ものによっては搭載できないケースもあります。
次の段落からは、キッチンカーで使用できる電気機器の条件について解説します。ぜひ購入前に押さえておきましょう。
【2】キッチンカーの電気機器 使用可能な条件とは?
キッチンカー(移動販売)で使える電気機器の条件は、二つです。ここでは、注意点と併せて解説します。
(1)1,500W以下の消費電力
キッチンカー(移動販売)の車両で使用できる電気機器の消費電力は、「合計1,500W以下」が一般的です。
電気機器を動かすための電源として、大半のオーナーは「発電機」「現地で借りる」という二つの方法を用いています。基本的には、どちらの方法でも合計1,500W以下に収まるようにします。
キッチンカーでよく使われている発電機の電力は、1,800Wです。それよりも大きな電力を出せるものもありますが、一人で持ち運ぶのが難しいため、多くのオーナーは1,800W以下を使用しています。
ですが、電力は最大限まで使えるわけではありません。例えば、1,800Wの場合は1,500Wが限界です。
また、現地で電源を借りる場合も、「1,500Wまで」とルールが定められていることがあります。トラブルなく安全に営業するためにも、仕様やルールは遵守しましょう。
(2)100V規格
キッチンカー(移動販売)の車両で使用できる電気機器は、「100V規格」が一般的です。店舗型では200V規格が主流ですが、キッチンカーでは使えないことがほとんどです。
業務用の厨房機器は200V規格が多いため、購入時にはよく確認しましょう。
(3)長時間連続して使えるかどうか
消費電力の合計が1,500W以下で100V規格であれば、基本的にはキッチンカー(移動販売)で使用できます。ですが、それ以外に「連続使用時間」についてもチェックしておきましょう。
例えば、おでんやたこやきなどの調理機器は消費電力が高いため、電気式を一日中大量に調理するのは難しいケースがほとんどです。これらをメインメニューとして考えている場合は、長時間使えるかどうかをよく確認することをおすすめします。
【3】キッチンカーで使える厨房機器とは?
キッチンカー(移動販売)の人気メニューに使われる厨房機器について、消費電力の目安や注意点などを紹介します。
なお、今回の記事では一部の厨房機器のみを取り上げていますが、これ以外にも使用できるものは数多くあります。
(1)冷蔵庫・冷凍庫
冷蔵庫・冷凍庫は、150W前後が一般的です。
飲食店営業許可(営業許可)を取得する際、材料の保管には使用しなくても保健所から設置を求められるケースもあります。サイズや機能について、管轄の保健所でよく確認しておきましょう。
(2)換気扇・扇風機・照明
キッチンカー(移動販売)の営業中、常に使用する換気扇や照明などの消費電力は、下記の通りです。
換気扇:25W
扇風機:35W
照明:5W
※製品によって異なります。
直接調理に使用するわけではありませんが、車内を快適にする大切な機器類です。消費電力の合計に入れ忘れやすいので、最初にメモしておくことをおすすめします。
(3)フライヤー
電気式フライヤーは、1,300W前後が一般的です。そのため、フライヤー以外の調理機器を使わないのであれば、キッチンカー(移動販売)でも問題なく使えます。
ガス式よりも安全性が優れており、多機能な製品が数多くあります。その一方で、購入費用がかなり高く、ガス式ほどサクッとした食感に仕上がらないといったデメリットもあります。
(4)炊飯器
炊飯器は、種類によって炊飯時の消費電力が大きく異なります。
IH式:700W~1,200W
マイコン式:350W~650W
ですが、保温時には50W前後まで小さくなるので、開業前に炊いておくオーナーがほとんどです。
ごはんものがメインメニューの場合は業務用サイズがおすすめですが、200V規格が多いのでよく確認しましょう。
(5)業務用ホットプレート
業務用ホットプレートは、1,000W以上が一般的です。キッチンカー(移動販売)で使うこともできますが、100V規格は数がそれほど多くないので、必ず確認しましょう。
(6)おでん鍋・ピザ窯
おでん鍋やピザ窯にも電気式があり、キッチンカー(移動販売)でも使用できます。
ですが、一日中大量に調理するには大きな消費電力が必要になり、発電機では難しいため、ガス式のほうがおすすめです。
(7)クレープ焼き機
電気式のクレープ焼き機は、1,300W前後が一般的です。消費電力が高いものが多いので、購入時には注意しましょう。
(8)エスプレッソマシン
エスプレッソマシンは、1,000W以上が大半です。おでん鍋やクレープ焼き機などもそうですが、専門的な厨房機器は消費電力が高いものが多い傾向です。
特に、コーヒーを抽出する際に消費電力が上がるので、それに対応できる電源を準備しましょう。
【4】キッチンカーで使いにくい厨房機器とは?
電気式の厨房機器の中には、一見簡単に使えそうに見えても、実はキッチンカー(移動販売)には導入しにくいものがいくつかあります。
ここでは、特にトラブルが起こりやすい二種類について紹介します。
(1)たこやき機
電気式のたこやき機は200V規格が多く、消費電力も高いため、キッチンカー(移動販売)で使用するのが難しいケースが大半です。
導入費用を抑えやすく、様々な食感に仕上げられるガス式のほうがおすすめです。
(2)製氷機
製氷機は、キッチンカー(移動販売)で使えません。自家製の氷には異物等が混入しやすいため、全国の保健所で使用を禁じています。
氷を使ったメニューを提供する場合は、必ず市販のロックアイスか、業務用の氷を購入して下さい。
まとめ:キッチンカーの厨房機器はできるだけ「ガス式」がおすすめ!
キッチンカー(移動販売)で使える電気機器は、「合計1,500W以下の消費電力」「100V規格」という二つの条件があります。冷蔵庫や照明なども含めた消費電力なので、実際に調理に使用できるのは約1,200Wまでです。
安心して調理するためにも、キッチンカーではできるだけガス式の調理機器を選ぶことをおすすめします。
また、電気式の場合は、電気機器を動かすための電源も必要です。いつも出店場所で電源を借りられるとは限らないので、大半のオーナーは車両に発電機を積んでいます。
電気式とガス式、どちらの厨房機器にもメリット・デメリットがあります。いずれも自分の目指す営業スタイルや方向性をよく検討したうえで、導入することをおすすめします。
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