キッチンカーのコンロの選び方!使用できる種類とメリット・デメリット
キッチンカーのコンロの選び方!使用できる種類とメリット・デメリット
公開日:2024年5月17日- カテゴリー
- キッチンカーの装備・設備
キッチンカー(移動販売)では、調理の際に「コンロ」を使うことができます。
ですが、車両内でどのコンロを使用できるのかわかりにくいと感じている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、「キッチンカーで使用するコンロの選び方」をテーマに解説します。
キッチンカーで使用できるコンロ3種類とそれぞれのメリット・デメリット、導入の際の注意点などについて紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
目次
キッチンカーで使えるコンロ3種類とは?
キッチンカー(移動販売)の車両内で使えるコンロは、下記の3種類です。
- ガスコンロ
- カセットコンロ
- IHコンロ
今回の記事では、それぞれのメリット・デメリットや調理に適したメニューなどについて解説します。
キッチンカーの定番 ガスコンロのメリット・デメリット
キッチンカー(移動販売)の定番であるガスコンロのメリット・デメリットについて解説します。
メリット(1)様々な料理や調理器具に使える
ガスコンロは、現在キッチンカー(移動販売)で最も使っているオーナーが多いコンロです。
ガスコンロのメリットは、調理器具を変えるだけでたくさんのメニューを調理できることです。
例えば、フライヤーやゆで麺機は用途が限られますが、ガスコンロはフライパンや鍋などに変えるだけでいくつものメニューを調理できます。
そのため、特に下記のようなメニューを提供する場合に向いています。
- 様々な種類のメニュー(例:中華料理+スープ)
- 複数の調理工程があるメニュー(例:オムライス)
中華料理とスープのように、メインとサイドメニューでそれぞれ異なる調理器具を使う場合にはガスコンロが適しています。
また、オムライスには1品で複数の調理工程があるため、フライパン一つで調理できるガスコンロが最もおすすめです。
メリット(2)火力を自由に変えられる
ガスコンロは、火力の強弱を自由に変えられることがメリットです。
そのため、たこやきや中華料理、それにオムライスといった、食感にこだわりたいメニューに適しています。
また、強い火力をキープすることもできるので、短時間で料理を仕上げられます。提供スピードが大切になるキッチンカー(移動販売)ではとても心強い存在です。
デメリット(1)導入やガスの充填が手間
ガスコンロのデメリットは、導入に手間がかかることです。
キッチンカー(移動販売)の車両内でプロパンガス(LPガス)を使用するためには、ガス会社と契約する必要があります。
まずは近隣のガス会社に契約できるかどうかの確認をしておくことをおすすめします。
- 契約できるガス会社を調べておく。
- 「質量販売緊急時対応講習」を受講する。
- ガス会社と契約する。
これまで、キッチンカーのように移動する車両がガス会社と契約するためには、条件を満たす必要がありました。「ガス会社が緊急事態の現場まで原則30分以上かかる場合は契約できない(30分ルール)」というものです。
このルールは、2022年7月15日に経済産業省からの通達によって条件付きで規制緩和されました。その条件が「質量販売緊急時対応講習」を受講することです。
それによってキッチンカーでもガス会社と契約しやすくなったとはいえ、いまだに断られることも多いのは事実です。また、この講習は30分ルールを免除できるだけで、確実にガス契約できるようになるわけではありません。
そのため、受講よりもまずガス会社を押さえておくことをおすすめします。
なお、キッチンカーにプロパンガスを導入するための具体的な手順や注意点は、下記の記事で解説しています。
キッチンカーに必須のプロパンガスの購入方法と費用相場
参考:キャンピングカー等の30分ルール見直し(液化石油ガス法 保安業務告示・通達改正)(経済産業省)
質量販売緊急時対応講習実施者について(経済産業省)
デメリット(2)事故のリスクが高い
ガスコンロは、他の2種類のコンロよりも事故が起こりやすいことがデメリットです。
- 【漏えい】
- プロパンガスが漏れる事故のことです。
- 【漏えい爆発】
- プロパンガスが漏れたことが原因で、爆発や、爆発による火災が起こった事故のことです。
2023年には漏えい火災・爆発が54件起きています。
- 【漏えい火災】
- プロパンガスが漏れたことが原因で、火災が起こった事故のことです。
- 【中毒・酸欠】
- プロパンガスの消費設備の不完全燃焼またはプロパンガスもしくは排気筒等からの排気ガスの漏れにより、一酸化炭素中毒または酸素欠乏の人的被害のあった事故のことです。
2023年には5件起きています。
参考:事故情報(METI/経済産業省)
2023年のLPガス事故について(速報)(経済産業省)
カセットコンロとIHコンロのメリット・デメリット
カセットコンロとIHコンロのメリット・デメリットについて解説します。
(1)カセットコンロは少量の調理には◎
- 【メリット】
-
- 約3,000円から本体を購入できる。
- カセットボンベ(ガス缶)が切れても、コンビニやスーパーですぐ購入できる。
- 場所を取らない。
- 【デメリット】
-
- 火力が弱い。
- 長時間使うためにはカセットボンベが何本も必要。
カセットコンロのメリットは、とても安い費用で購入できることです。
また、ホームセンターや家電量販店といった様々な場所で販売しているため、すぐに使い始められます。
デメリットは、火力が弱く、なかなか安定しないことです。そのせいで調理時間が長くなりやすく、最大火力で使うと約30分で1本カセットボンベを消費します。
ストックも必要になるため、コスパがよいとは言えません。
そのため、カセットコンロは少量の食材を温める程度の調理に適しています。
(2)IHコンロは電気式で安全性が高い
- 【メリット】
-
- ガスコンロよりも導入や購入が簡単。
- 安全性が高い。
- 【デメリット】
-
- ガスコンロに比べると火力が小さい。
- 強火の場合、1,500~3,000W程度の電力が必要。
IHコンロの最大のメリットは、ガスコンロよりも導入しやすく、安全性も高いことです。そのため、火力が足りるようであればIHコンロもおすすめです。
安全性が高いので、爆発や火災のような事故の危険性も低いでしょう。
デメリットは、ガスコンロに比べると火力が小さいことです。強火ならではのジューシーな味わいや、サクッとした食感にはなりにくい傾向があります。
まとめ:キッチンカーで使用するコンロは「メニュー」で選ぼう
キッチンカー(移動販売)で使用できるコンロは、3種類あります。選ぶコンロは、車内でどのような調理を行うのかによって異なります。
大まかにまとめると、下記の通りです。
- 大量に調理する/強い火力が必要 → ガスコンロ
- 少量を温める程度 → カセットコンロ
- ガスコンロほどの火力は必要がない/電気が使える → IHコンロ
現在、オーナーの大半が使っているのがガスコンロです。大量の調理と細やかな温度調節を両立できるため、強火を用いた食事系メニューに適しています。
ですが、安全性の高さを重視したり、電気が使えたりする場合は、IHコンロもおすすめです。
そのため、車両内である程度の量を調理する場合は、ガスコンロかIHコンロの2択になるでしょう。
それによってプロパンガスと発電機どちらの設備を導入するのかも異なるので、ぜひしっかりとシミュレーションしてみて下さいね。
【関連記事】
キッチンカーに必須のプロパンガスの購入方法と費用相場
キッチンカーでオーブンは使用できる?使用可能な厨房機器を紹介
- 前の記事:
- « キッチンカーでケバブを販売するのに必要な設備と成功のポイント
- 次の記事:
- キッチンカーのおすすめランチメニュー6選 »
- お役立ちコラム カテゴリー一覧※左右にスクロール可能
- おしゃれなキッチンカー
- キッチンカーのメニュー
- キッチンカーのレンタル
- キッチンカーの売却
- キッチンカーの維持費
- キッチンカーの装備・設備
- キッチンカーの起業
- キッチンカーの車両タイプ
- キッチンカーの開業
- キッチンカーの集客
- 中古キッチンカー
- 出店場所
- 各種手続き
- 新車キッチンカー
- 補助金・助成金
- 車両製作
- 食中毒対策
- お役立ちコラム タグ一覧※左右にスクロール可能
- SNS
- アルコール
- オークション
- キッチンカーの歴史
- コスト
- デザイン
- デメリット
- トラック
- トレーラー
- マッチングサービス
- メリット
- リース
- レンタル
- 中古
- 中四国
- 九州
- 京都
- 人気のメニュー
- 仕入れ
- 儲かるポイント
- 兵庫
- 出店場所
- 出店者登録
- 助成制度
- 助成金
- 千葉
- 収入
- 名古屋
- 売却
- 大阪
- 季節のメニュー
- 広告宣伝
- 広島
- 必要書類
- 必要資金
- 愛知
- 探し方
- 改造
- 新車
- 普通自動車
- 東京
- 東海
- 沖縄
- 海外のトレンド
- 準備
- 熊本
- 神戸
- 福岡
- 衛生管理
- 装備
- 許可申請
- 費用相場
- 資金計画
- 車両タイプ
- 車検・メンテナンス
- 軽トラック
- 軽ワンボックス
- 運営費用
- 運転免許
- 閉業
- 関東
- 関西
- 集客