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【キッチンカーの車検】車両による違いと費用相場

【キッチンカーの車検】車両による違いと費用相場

2024年1月12日 更新

「車検」は、車が保安基準を満たしているかを定期的に検査する制度のことで、法律によって義務付けられています。
基準を満たしていない場合は、整備後に再検査を行います。また、車検の有効期間を過ぎている場合は公道を走れません。

車検は、キッチンカー(移動販売)用の車両にも必要です。ですが、一般的な自家用車とはかなり形が異なるキッチンカーの場合、一体どうすればよいのか困っている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、キッチンカーに使われている主な車両3種類について、それぞれの費用相場を解説します。
記事後半では、車検の費用内訳についても紹介します。大まかな費用をある程度把握するためにも、ぜひ参考にして下さい。

現在のキッチンカー業界は、新規参入者が急激に増えたこともあり、車両に関するトラブルが後を絶ちません場合によっては罰則を受けなければならなくなるので、あらかじめしっかりと対応しておきましょう。

キッチンカーの車検 車両ごとの特徴や費用相場は?

ここでは、キッチンカー(移動販売)でよく使われる3種類の車両ごとの特徴や費用相場などについて解説します。

【1】1ナンバー(中型以上のトラック)

1ナンバーは、主に中型以上のトラックをベースにして制作した車両です。
複数の大人が立ったまま調理できる厨房スペースがあり、大量の食材も積み込めるため、一度に大きな売上を作ることもできます。

その一方で、車検にかかる費用もかなり高額です。
費用相場の合計が約8~12万円、検査は1年に1度必要なので、ある程度高い売上を見込めるようになってから選ぶことをおすすめします。

【2】4ナンバー(軽トラ、軽バンなど)

キッチンカー(移動販売)によく使われる車両の一つが、4ナンバーです。4ナンバーは物を運搬するための車両を指します。
特に、軽トラックや軽バンなどをベースにして製作した車両は人気が高く、多くのオーナーが利用しています。

4ナンバーの車検は1年に1度で、総額の費用相場は4~6万円ほどです。

キッチンカーの車検 軽トラックの注意点

軽トラックをベースにして車両を製作した場合、荷台に載せたキッチン部分の高さや状態によって、車検の受け方が変わります

キッチン部分と荷台が溶接してある場合
→車検の際には、積んである機材だけを降ろせば大丈夫です。

・キッチン部分と荷台を溶接せずに、ただ載せてあるだけの場合
→車検の際に毎回キッチン部分を降ろす必要があります。その際の作業代は約1万円です。

ちなみに、車高が2.5mを超えてしまうと、軽トラックの荷台に載せられません。罰金などのペナルティも発生するので、キッチン部分を自作する方や、個人間で車両を売買する方は注意しましょう。

【3】8ナンバー(特殊用途車)

8ナンバーは、消防車や救急車など、ある特定の目的のために改造された車両につけられます。キッチンカー用車両でも8ナンバーを取得できますが、他ナンバーのままでも営業は可能です。

8ナンバーにはメリットもデメリットもあるので、登録したい方はよく検討してみて下さい

8ナンバーのメリット
・キッチン部分を載せたままで車検が受けられる。
・車検の期間が2年に1度と長くなる。

8ナンバーのデメリット
・厳しい審査をクリアする必要がある(食品衛生法施行条例・用途区分通達、保健所側の登録要件など)
・保険料が高くなったり、任意保険の加入を断られる場合もある。

キッチンカーの車検は必ず「構造変更」を!

ここ数年で急速に定着したこともあり、キッチンカー(移動販売)にはまだ車検に関するトラブルが残されているのも事実です。

現在、実は大半のキッチンカー車両は「車検証に記載してある車両」と「実際の形やサイズ」が一致していません。これは、ベースにしている車両をキッチンカー用に改造した後で「構造変更手続き」を行っていないためです。

キッチンカーに限らず、車両の形や用途などが変わった場合には、必ず車検証を更新しなければなりません。車検証と一致していない「違法改造車」を運転すると、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられてしまいます。

構造変更の手続きは、下記の2ヶ所のみで行っています

・普通車:運輸局(陸運局)
・軽自動車:軽自動車検査協会

個人から中古車を購入する場合、構造変更手続きがされていない車両が非常に多いため、できれば避けたほうが無難です。

また、最近では、キッチンカーの専門業者でも構造変更手続きを行わない、あるいは知らないといった業者が増えており、後からトラブルになるケースが後を絶ちません。
製作や購入の依頼前には、必ず確認しておきましょう。

キッチンカーの車検 費用内訳を紹介

キッチンカーの車検にかかる費用の、主な内訳を紹介します。

キッチンカーの費用内訳【1】法定費用

法定費用は、国に納める税金や保険会社に支払う保険料のことです。そのため、どの業者に依頼しても費用は変わりません

(1)自賠責保保険
自賠責保険は、加入が義務付けられている保険です。一般的には車検の際に更新し、次回の車検までの分をまとめて支払います。
費用の目安は、5年契約で約3万円ほどです。国土交通省のサイトに早見表があるので、ぜひ確認してみて下さい。

参考:自賠責保険早見表(国土交通省)

(2)自動車重量税

自動車重量税は、車の重量に対して課せられます。金額は、車両重量、新車登録後の年数、エコカー減税適用の有無などによって変わります。
例えば、キッチンカーオーナーに利用者の多い1t以下のトラックで、事業用2年・エコカー減税なしの場合は、5,200円になります。

(3)印紙代・証紙代
印紙代は、登録・検査手数料のことです。支払う際に印紙を購入するために印紙代とも呼ばれます。費用は約1,000~2,000円前後です。

キッチンカーの費用内訳【2】車検基本料

車検基本料は、必要な点検や整備をするために業者に支払う費用です。そのため、依頼先によって金額が異なります
一般的な内訳は、主に「24ヶ月定期点検料」「測定検査料」「車検代行手数料」です。

キッチンカーの費用内訳【3】部品交換代金

部品交換代金は、保安基準を満たしていない部品を交換する費用です。主な部品の費用相場は、下記の通りです。

バッテリー:約1万円
ブレーキパッド:約1万5,000円
エンジンオイル:約4,000円

もちろん、部品の状態が保安基準を満たしていれば交換の必要はありません。

まとめ:キッチンカーの車検前は必ず相見積もりを

「車検」は、自家用車と同じように、キッチンカー(移動販売)でも大切な検査として義務付けられています

どの車両にも共通する注意点は、「構造変更手続き」です。DIYでキッチンカーにした場合は自分で手続きすることになりますが、個人間・専門業者からの購入でも、必ず購入前に確認しておきましょう。
営業に支障が出るだけではなく、罰金や罰則、改造部分を元に戻す整備命令などが下ります。
これらを守らなかった場合、車検証とナンバープレートは没収処分になってしまいます。

キッチンカーで車検の費用を抑えるコツは、車検基本料と部品交換代金です。これらは業者によって異なるので、複数社から見積もりをとりましょう。

車両の整備に関する考え方は、業者によって様々です。車検に合格できる整備のみのところもあれば、品質の高い整備を重視するところもあります。
自分の希望に合った業者を見つけるためにも、ぜひ見積もりを見比べてみて下さい。

業者によっては「早割キャンペーン」を行っているところもあるので、早いうちに見積もりを依頼することをおすすめします。

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