無料査定フォームはこちら

キッチンカーでホットサンドを販売!必要な申請・設備と成功のポイント

キッチンカーでホットサンドを販売!必要な申請・設備と成功のポイント

2024年12月26日 更新

さまざまな具材をはさんだパンをホットサンドメーカーで挟み焼きしたホットサンドは、具材次第で豊富なメニューを提供できるキッチンカーの人気メニューの1つです。
「キッチンカーで飲食店を開業するなら、ホットサンドをメニューに加えたい」と考えている方もいるでしょう。

この記事では、キッチンカーでホットサンドを販売する場合に必要な設備や許可の取り方、ホットサンドの売り上げをアップするコツを紹介します。

キッチンカーでホットサンドを販売する際に必要な設備と申請

はじめに、キッチンカーでホットサンドを販売する際に必要な設備や申請について解説します。これからキッチンカーで飲食店を開業したい方はもちろんのこと、メニューに新しくホットサンドを加えたいと考えている方も、参考にしてみてください。

ホットサンドの製造・販売に必要な営業許可を調べて申請する

キッチンカーで飲食物を製造・販売する場合、販売をする場所の保健所に申請を行い、営業許可を取らなければなりません。営業許可を取らずに飲食物を製造・販売した場合は「食品衛生法第52条1項違反」となり、200万円以下の罰金や2年以下の懲役が科せられる恐れがあります。申請をしていても許可が下りるまでは「無許可」と同じなので、オープンの日をすでに決めてある場合は、時間に余裕をもって申請を行いましょう。

なお、営業許可は販売する地域を管轄する保健所ごとに必要です。例えば、複数の自治体にまたがってホットサンドをキッチンカーで販売したい場合、管轄する保健所ごとに許可を取らなければなりません。

営業許可を取得するのに1件当たり16,000円~19,000円ほどの費用がかかります。また、営業許可を得る条件も保健所ごとに異なるため、広範囲での営業を考えている方は注意しましょう。

食品衛生責任者の資格を取得する

食品衛生責任者は、飲食店をはじめとして食に関わる店舗に最低1人の常駐が義務付けられている資格です。調理師の資格がなくても飲食店の経営はできますが、食品衛生責任者がいないと飲食店の経営はできないので注意しましょう。

食品衛生責任者は、食品衛生協会が主催する約6時間の講習会とテストを受ければ取得できます。特別な試験はありません。講習は指定された場所に集まって受講する「講習型」と「e-ラーニング」の2種類があり、好きなほうで受講できます。

なお、栄養士・調理師・製菓衛生士等の資格を取得していると講習会の受講が免除され、届け出のみで資格を取得できます。

関連記事:【キッチンカーに必要な営業許可】保健所で営業許可取得する方法

ホットサンドの製造・販売に必要な設備を備えたキッチンカーを準備する

保健所より営業許可を得るための条件の詳細を確認したら、ホットサンドの製造・販売に必要な設備を備えたキッチンカーを準備します。
ホットサンドは、シンク・流し台といった基本的なキッチンカーの設備とホットサンドメーカー、包丁やまな板などの調理器具があれば製造できます。これだけならば、比較的小型の車両のキッチンカーでも設置できるでしょう。

ホットサンド以外にもメニューを提供したい場合は、ホットサンドメーカー以外の設備も必要です。一例を挙げると、コーヒーや紅茶を提供するならばコーヒーメーカーやポット、付け合わせとしてフライドポテトも販売したいなら、フライヤーも必要です。
設備を増やすほど、大きな車両や調理の人手も必要になります。
はじめてキッチンカーで飲食物の調理や販売を行う場合、まずはホットサンドと缶やペットボトルに入った飲み物だけにすれば、1人でも調理から販売が可能です。
まずはメニューを絞り、慣れてきたら増やしていく方法も検討しましょう。

なお、キッチンカーは中古車市場も活発です。初期費用をできるだけ抑えたい場合は中古車の購入も視野に入れましょう。ホットサンドを製造・販売していた車両の中古車が見つかれば、設備ごと再利用も可能です。

キッチンカーでホットサンドを販売して成功するには?

キッチンカーでホットサンドを販売して成功するには?ホットサンドはキッチンカーで扱う商品の中では人気が高い食品です。したがってライバルも多く、キッチンカーが集まるイベントでは、ホットサンドを取り扱う車両が複数出店するケースも珍しくありません。

ここでは、キッチンカーでホットサンドを販売して成功するポイントを紹介します。

食品ロスが少なくなるような組み合わせを考える

パンにはさむ具材を変えればいろいろな味が楽しめ、メニューのバリエーションを増やしやすい点が、ホットサンドの魅力でありメリットです。
しかし、具材を増やしすぎると食品ロスが発生しやすくなり、利益が上がりにくくなります。
どのような食材の組み合わせが人気になるかは、オープンしてみないとわからないケースも多いです。そこで、共通の食材を使えるメニューを複数用意するなどして、食品ロスが少なくなるような工夫をしましょう。
例えば、日持ちしにくい野菜はすべてのメニューで内容を統一すると無駄が出にくくなります。また、新しいメニューはまずは期間限定で様子を見て評判が良かったらレギュラー化するのがおすすめです。

セットメニューを作って付加価値を上げる

ホットサンド単品の価格は400円~700円代が多く、単品で1,000円を超えると「高い」イメージがあります。カツやステーキなど具材を豪華にしてもホットサンド単品で1,000円以上の価格を設定すると、売り上げが上がりにくくなるでしょう

セットメニューを作れば、価格が1,000円前後でもお得感を出せます。セットメニューの内容は、ホットサンドとドリンク、ホットサンドとポテト、ホットサンドとサラダなどいろいろあります。フルーツを使ったドリンクならば多少価格が上がっても納得してもらえやすく、SNS映えするので人気が出る可能性もあるでしょう。
夏場ならば冷凍のフルーツを使ったスムージー、冬ならばマシュマロココアなど甘くて温かいドリンクとのセットなど、季節ごとにドリンクの内容を変えてもいいですね。
野菜サラダはホットサンドの具材と共有でき、食品ロスも防げます。

定期的にメニューを見直してみる

ホットサンドは、具材次第で食事にもスウィーツにもなります。キッチンカーの中には、あんこ、チョコバナナ、カスタードクリームなど甘い具材を使ったホットサンドが主力商品のところもあります。

キッチンカーは出店する場所や時期によって、顧客層が変わってきます。子どもやファミリーが多い地域は食事だけでなく甘いホットサンドが人気になるかもしれません。ビジネス街に出店するなら、ランチや残業の時の夜食に食べられるボリュームがある商品が人気が出る可能性もあるでしょう。オープンしてしばらくしたらメニューを見直してみてください

また、ホットサンドは温かい食品ですから売り上げも夏より冬のほうがアップする傾向があります。夏はかき氷やスムージーなどを主力商品にするなどの工夫も必要です。

関連記事:キッチンカーを始めるときのメニュー選びのポイント5点!

まとめ:キッチンカーでホットサンドを販売するなら保健所への申請や資格取得も忘れずに

ホットサンドは複雑な調理も必要なく、メニューも増やしやすいのでキッチンカーで販売するにはおすすめです。簡単な調理でもキッチンカー内で行って販売するならば、店舗同様に飲食店の営業許可を販売地域の保健所に申請し、食品衛生責任者の資格を取得しましょう。
キッチンカーを購入して飲食店の経営を始めたい方はもちろんのこと、今まで包装済みのパンだけを販売していたが、ホットサンドも商品に取り入れたい場合も営業許可の申請と資格取得が必要です。申請漏れがないよう、入念に必要な届け出を確認したうえで申請しましょう。

また、ホットサンドは手軽に販売できる分ライバルも多いので、メニューにオリジナリティを出したり、セットメニューを作って客単価を上げたり等の工夫が必要です。

キッチンカーの新車・中古車の販売、製作はもちろん、キッチンカーの買取や開業支援も行っています。

お役立ちコラム一覧へ戻る