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キッチンカーでラーメン屋を開業!必要な設備と準備について解説

キッチンカーでラーメン屋を開業!必要な設備と準備について解説

日本人の国民食とも呼ばれる「ラーメン」は、味噌や醤油、豚骨など数多くの種類がある超人気メニューです。
そのラーメンでキッチンカー(移動販売)を開業をしてみたいと考える人もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、「キッチンカーでラーメン屋を開業するには」をテーマに解説します。
記事前半では開業に必要な設備や準備、後半ではラーメン屋のメリット・デメリットについて紹介しますので、ぜひ自分のビジネスを成功させるための参考にして下さいね。

【1】キッチンカーでラーメン屋を開業するのに必要な設備と準備とは?

最初に、キッチンカー(移動販売)のラーメン屋を開業するために必要な設備と準備について解説します。

設備(1)200L以上の給排水タンク

ラーメンの調理には大量の水を使用するため、キッチンカー(移動販売)の車両に200L以上の給水・排水タンクを搭載することが一般的です。

各200Lのタンクがあれば車内で仕込みができるケースが多いので、調理上不便だと感じることはほとんどないでしょう。

設備(2)中型以上の車両

キッチンカー(移動販売)のラーメン屋の車両には、200Lの給水・排水タンクが1つずつ必要です。
そのため、大半のオーナーが1tトラック以上のサイズを選んでいます

キッチンカーでよく用いられるのは軽トラですが、ラーメン屋には少し厳しいかもしれません。タンクを搭載できるかどうか、事前によく検討しましょう。

設備(3)主な厨房設備

キッチンカー(移動販売)のラーメン屋には、大容量のタンクに加えて、基本的な厨房設備も必要です。

  • ゆで麺機
  • シンク
  • コンロ
  • 換気扇
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 蓋付きのゴミ箱
  • 扉付きの収納スペース
  • 電源装置
  • 照明
  • 調理器具(寸胴鍋、スープレードル、包丁、まな板など)

など

ゆで麺機は必須ではありませんが、作業効率が上がるため、先輩オーナーには導入している人が多くいます。
また、ラーメンの調理には火を使いますが、電気よりもガスのほうが適しています。車両内でガスを使用する場合は、プロパンガス(LPガス)との契約が必要です。

厨房設備は、保健所によって営業許可の合格基準が異なります。詳しくは後述しますが、保健所で基準をよく確認したうえで、車両準備を行うようにしましょう。

準備(1)食品衛生責任者

「食品衛生責任者」は、キッチンカー(移動販売)を開業するために必須の資格です。食品を調理・提供する店に、各1人配置する必要があります。

食品衛生責任者は、食品衛生協会が主催する講習会を修了することで取得できます。全国共通の資格なので、どこで取得しても問題ありません。
更新も不要です。

講習会の予約は、インターネットや保健所などで可能です。
講習会は1日間で、約6時間、受講費用は1万円前後です。なお、受講費用や各科目の時間は都道府県によって異なるので、注意しましょう。

栄養士や調理師などの資格を保有している場合は、講習会が免除されます。ぜひ保健所で確認してみましょう。

準備(2)飲食店営業許可

「飲食店営業許可(営業許可)」は、キッチンカー(移動販売)で料理を調理・提供するために必要な許可です。有効期限は5年です。
車両が、料理を提供できる衛生基準を満たしているかどうかを保健所が確認し、合格すればそのエリアで開業できます。

2024年1月現在、営業許可は全国共通ではありません
都道府県や自治体などによって分かれているので、「出店場所を管轄する」保健所で営業許可を取得しましょう。
数ヶ所に出店する場合は、各エリアの保健所から一つ一つ取得する必要があります。

また、合格基準も全国共通ではないので、管轄の保健所から個数やサイズなどを細かく確認したうえで車両製作に臨みましょう。

【2】キッチンカーでラーメン屋を開業するメリット

キッチンカーでラーメン屋を開業するメリットキッチンカー(移動販売)でラーメン屋を開業するメリット・デメリットについても、ぜひ押さえておきましょう。より自分のビジネスを成功させやすくなります。

(1)老若男女問わず大人気

ラーメンは、老若男女問わず大人気メニューであることが大きなメリットです。以前の客層は主に男性中心でしたが、近年は女性ファンもとても増えました。

キッチンカー(移動販売)では、知名度が高く、なおかつ誰からも好まれるメニューのほうが成功しやすい傾向にあります。
ラーメンは、その条件にぴったり当てはまります。

(2)利益率が高い

飲食店で利益を出すためには、原価率を30~50%以内に抑える必要があります。ラーメン1杯当たりの利益率は平均約60~70%なので、十分利益を出せるメニューです。

ラーメン1杯を900円に想定した場合、材料費の内訳は以下の通りです。

  • タレ・スープ:約100円
  • 麺:約60円
  • 具材:約65円
  • 容器:約15円

合計すると、原価約240円でラーメン1杯を提供できます。
こだわりの具材を使うとその分原価率は上がるので、それも含めて正確に計算しておきましょう。

(3)回転率が高い

キッチンカー(移動販売)のラーメン屋は、ランチタイムが勝負です。平日のビジネス街や大学などで、12時から14時の間に一気に売り上げる必要があります。

ラーメンは、車内での調理がほとんど必要ないため、回転率がかなり高いことがメリットです。
注文を受けてから麺を茹でたとしてもスピーディーに提供できるので、キッチンカーにも向いています。

デメリット(1)競合の多さ

キッチンカー(移動販売)でラーメン屋を開業する最大のデメリットは、「競合が多いこと」です。

ラーメンは「国民食」と呼ばれるだけあり、ラーメン専門店、中華料理店、ファミレス、屋台など、街中のいたるところで食べることができます。
また、飲食店のラーメンには劣るものの、インスタント商品も種類がとても豊富です。近年はラーメン専門店と提携している商品も多く、高価格帯でもヒットするようになりました。

キッチンカーのラーメン屋として成功するためには、出店場所やアレンジメニューなど、店舗型にはできない部分を工夫する姿勢が求められるでしょう。

デメリット(2)車両の大きさ

麺類をキッチンカー(移動販売)で提供するためには、各200L以上の給排水タンクが必須です。
そのためには中型車以上の車両を使用するので、製作費や維持費、車両メンテナンス費などが、他の車両に比べてかなり大きくなることが一般的です。

また、場所によっては、大型車が出店できないところもあります。出店を希望する場所が中型車以上でも可能かどうか、車両製作前によくシミュレーションする必要があるでしょう。

まとめ:キッチンカーでラーメン屋 競合と差別化するためのリサーチが重要

ラーメンは、日本中で毎日たくさんの人が食べている大人気メニューの一つです。海外旅行者からの人気も高く、キッチンカー(移動販売)で提供すれば喜ばれること間違いないでしょう。

キッチンカーのラーメン屋を開業する前に対策しておきたいポイントは、「競合の多さ」と「車両の負担の大きさ」です。

キッチンカーは、どのメニューにも競合が数多くいます。
ですが、ラーメンはその中でも特に競合が多いことを意識し、差別化のための工夫を続ける必要があります。
競合のいないエリアに出店できれば、利益率・回転率がどちらも高いこともあり、売上を作りやすいでしょう。

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