キッチンカーの定番!焼きそば販売を成功させるためのポイント
キッチンカーの定番!焼きそば販売を成功させるためのポイント
公開日:2024年3月15日- カテゴリー
- キッチンカーのメニュー
「焼きそば」は、カレーやラーメンに続く「日本の国民食」としてこれまでずっと親しまれてきました。お祭りや学校の給食といった楽しいイベントを思い出させてくれることも、人気の理由です。
その、焼きそばでキッチンカー(移動販売)を開業したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、「キッチンカーの焼きそば屋として成功するには」をテーマに解説します。
記事前半では焼きそばを販売するメリット・デメリットについて、後半では売上を作りやすくするためのポイントを紹介します。
目次
焼きそばのメリット・デメリットを押さえよう
ここでは、キッチンカー(移動販売)で焼きそばを販売するメリット・デメリットについて解説します。成功するためのポイントにも関係しているので、ぜひ押さえておきましょう。
キッチンカーで焼きそばを販売するメリットとは?
キッチンカー(移動販売)では、名前を聞いただけで子どもでもすぐにイメージできるメニューのほうが成功しやすい傾向にあります。テーブルでゆっくり写真や説明を見られるわけではないこともあり、美味しいとわかっているメニューの中から選ぼうとするためです。
「大人気メニュー」「お祭りの定番」と呼ばれる焼きそばは、その点キッチンカーにぴったりだと言えるでしょう。
また、焼きそばには特別な調理家電が要らず、オペレーションも簡単なため、他のメニューよりも開業のハードルが低いこともメリットの一つです。
一度に大量に調理して温めておけるので、提供スピードを重視されるキッチンカーに適しています。
キッチンカーで焼きそば販売をするデメリットとは?
焼きそばのデメリットは、大きく分けて2つあります。
一つは、競合が非常に多いことです。
スーパーやコンビニ、それにファミレスなど、焼きそばは街のいたるところで販売されています。インスタント商品やカップ麺も多く、10分あれば作ることができます。
もう一つは、ビジネス街のランチタイムにはあまり向かないことです。
焼きそばの客層は男性中心ですが、勤務中の昼食はボリュームのある定食や丼などでエネルギーを蓄えたいと考える人が多いためです。
キッチンカーで焼きそば販売を成功させるポイントとは?
キッチンカー(移動販売)の焼きそば屋として成功するための、具体的なポイントについて解説します。
成功ポイント(1)デメリットの多い場所には出店しない
前述の通り、焼きそばはとても競合が多いことがデメリットです。そのため、キッチンカー(移動販売)で販売する場合、競合が集中するエリアは最初から避けることをおすすめします。
主なエリアは、ビジネス街や学生街、住宅街、そしてスーパーやコンビニ付近です。競合の焼きそばが安く買えるので、キッチンカーの値段を割高に感じてしまう人もいます。
出店場所としておすすめなのは、イベント会場、サービスエリア、パーキングエリアなど、周辺に焼き立ての焼きそばを提供する店がないエリアです。
キッチンカーのメリットである「機動力」を活かし、積極的に出店しましょう。
成功ポイント(2)日本三大焼きそばを分析
日本三大焼きそばと呼ばれる「富士宮やきそば」「横手やきそば」「太田やきそば」。
メニューを開発する際は、ぜひ大人気のご当地B級グルメであるこの3つの焼きそばを分析してみましょう。
【富士宮やきそば】
富士宮やきそばのために市内で作られる麺は、一般的なものよりもコシが強いことが特徴です。また、鉄板にひく炒め油として使用したラードから出る「肉かす」を、ほとんどの店で具材として使っています。
水やキャベツなども、富士宮産のものを使う店が多いようです。
【横手やきそば】
太くてまっすぐなゆで麺を使い、具材はキャベツと豚ひき肉が一般的です。各店がオリジナルのだし入りソースをウスターソースに加えているため、スパイシーさが抑えられたやわらかな味わいに仕上がります。
最後に、半熟の目玉焼きと福神漬をトッピングとして添えます。
【太田やきそば】
各店が独自にブレンドしたソースで太麺を炒め、キャベツ、青のり、紅生姜をのせた昔ながらのソース焼きそばです。とはいえ、そのようにはっきりと定義されているわけではありません。
卵焼きや魚介が入っている店があったり、イベント時には肉が加わったりと、かなり自由度が高いことが特徴と言えます。
成功ポイント(3)王道メニューが人気
「キッチンカー(移動販売)」「焼きそば」で検索してみると、下記のようなメニューが目立ちます。
- オム焼きそば
- 野菜や肉たっぷり
- 目玉焼き、ホルモンのトッピング
- 塩焼きそば
- あんかけ焼きそば
- 焼きそばパン
焼きそばのアレンジメニューは、基本的には王道のほうが人気を得やすい傾向です。客層に男性と子どもが多いこともあり、斬新で一風変わったアレンジよりも、定番メニューのほうが好まれます。
そのため、日本三大焼きそばのような、「王道の焼きそばの材料や製法にとことんこだわりました」という店のほうが成功しやすいでしょう。
もちろん、変わったアレンジを提供しても問題ありません。定番とともに販売すれば、意外なメニューにもファンがつくことがあります。
成功ポイント(4)アルコール販売も視野に入れる
キッチンカー(移動販売)でもアルコールは販売できるので、出店場所や時間帯によってはそれを検討してみてもよいでしょう。客単価も上げられます。
ですが、キッチンカーでのアルコール販売には、様々な条件や注意点があります。出店不可な場所や使えない材料などについては別記事でくわしく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。
参考記事:キッチンカーでアルコール(お酒)の販売は可能?販売の条件や注意点
キッチンカーで焼きそば販売するために必要な準備とは?
キッチンカー(移動販売)で焼きそばを販売するための具体的な準備について、簡潔に紹介します。
(1)調理器具
キッチンカー(移動販売)で焼きそばを調理する際に必要となる調理器具や調理家電は、下記の通りです。
- 鉄板(グリドル)
- プロパンガス
- 調理台
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 包丁やまな板などの調理器具
専門的な調理器具が必要ないため、他のメニューに比べて初期費用をかなり抑えられます。
(2)許可・資格
キッチンカー(移動販売)で焼きそば屋を開業するために必要な資格・許可は、「食品衛生責任者」と「飲食店営業許可(営業許可)」の2つです。
【食品衛生責任者】
6時間の講習を1日受講することで取得できます。全国共通の資格なのでどこで受講しても問題ありませんが、都道府県によって多少受講費や内容が異なります。
【保健所の営業許可】
キッチンカーは、使用する車両が保健所の合格基準をクリアして初めて開業できます。
2024年2月現在、営業許可の基準は全国統一されていません。必ず「出店場所を管轄する」保健所へ相談に行き、合格基準について聞きましょう。
取得方法や注意点については、他記事でこのテーマを取り上げています。ぜひ参考にして下さいね。
参考記事:【キッチンカーに必要な営業許可】保健所で営業許可取得する方法
まとめ:キッチンカーの焼きそばは王道のアレンジがおすすめ
どこかなつかしい雰囲気のある焼きそばは、流行りすたりがなく、これからもB級グルメとして日本人に愛され続けるメニューの一つです。ブームが去るとあっという間に売れなくなることはないので、その点は安心できるでしょう。
特に、地元のお祭りやスポーツ観戦、それに観光地といった「イベント」と縁が深いので、キッチンカー(移動販売)で提供すれば子ども連れや男性などに喜ばれます。
メニューを開発する際は、日本三大焼きそばが象徴するように「定番をより美味しく!」が最もおすすめです。ぜひそのポイントを押さえつつ、競合との差別化を図るようにして下さいね。
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