キッチンカーの廃業率はどれくらい?原因から失敗しないためのポイントを知ろう
キッチンカーの廃業率はどれくらい?原因から失敗しないためのポイントを知ろう
公開日:2024年2月9日キッチンカー(移動販売)は「開業のハードルの低さ」が大きなメリットですが、廃業率についてはあまり知られていません。
せっかくお金と時間をかけて料理や出店場所を決め、車両製作を行っても、開業後わずか1年で廃業に追い込まれてしまう人もいます。
今回の記事では、「キッチンカーの廃業率」をテーマに解説します。廃業の割合、主な原因3つ、そして廃業を回避するための対策について紹介します。
原因がわかれば、自身の事業計画に活かすこともできるでしょう。売上を上げることも可能なので、ぜひ参考にして下さいね。
目次
【1】キッチンカーの廃業率と廃業の原因とは?
最初に、キッチンカー(移動販売)の廃業率の割合や、その原因3つについて解説します。
キッチンカーの開業1年以内の廃業率は?
キッチンカー(移動販売)は、開業後1年以内に30%が廃業するというデータがあります。
中小企業庁による2021年版「小規模企業白書」では、「宿泊業,飲食サービス業」の廃業率は5.9%なので、それに比べるとかなり高い廃業率です。
廃業の原因(1)出店場所を確保できない
キッチンカー(移動販売)が廃業する最大の原因として挙げられるのは、「出店場所を確保できない」ことです。
実は、出店場所探しは先輩オーナーでも苦労するほど難しいのです。
ビジネス街や大学、大型商業施設といった人通りが多い場所は、既に先輩オーナーにほとんど取られてしまっています。
そのため、開業直後はその他の場所を探すことになります。
集客率が高い出店場所を確保するためには、出店を希望する場所やイベントのSNSをこまめにチェックしましょう。
また、キッチンカーオーナーと土地所有者をつなぐマッチングサービスも増えているので、活用することをおすすめします。
募集が始まったらすぐに申し込めるよう、普段から準備しておくことも大切です。
キッチンカーは、土地所有者の都合によってイベントが開催されなくなることも少なくありません。
定期的に出店できる場所を確保した後も、常に他のエリアをリサーチしたり、申し込んだりすることを忘れないようにしましょう。
廃業の原因(2)初期費用にお金をかけすぎた
キッチンカー(移動販売)が廃業する原因として2番目に多いのは、初期費用の大半を開業準備に使ってしまうことです。
その結果、事業を継続できるだけの費用が手元に残っておらず、廃業に追い込まれてしまいます。
開業後1年は、事業計画通りに売上を作れないケースが一般的です。そのため、多額の初期費用を投入して完璧な開業を目指すよりも、長く継続するための費用を残しておくことをおすすめします。
「これは初期費用から削ればよかった」という失敗談は、先輩オーナーのアドバイスでも非常によく聞く内容です。
特に多いのは、車両製作にお金をかけすぎてしまうケースです。
キッチンカーは、車両がそのまま店舗になるので、隅々までこだわりたくなる気持ちはよくわかります。
ですが、それによって事業を続けられなくなっては元も子もありません。
廃業の原因(3)競合と差別化できていないメニュー
キッチンカー(移動販売)では、名前を聞いただけで子どもでもすぐに思い浮かぶような、知名度が高いメニューのほうが成功しやすい傾向です。
とはいえ、何の工夫もなければもちろんリピーターはつきません。
例えば、たこやきの場合、基本のメニューにチーズやホットソースをかけるだけでも、2メニューとして提供できます。
限られた厨房スペースで、できるだけオペレーションを増やさずに提供できるメニューを考案しましょう。
【2】キッチンカーの廃業率 リスク回避の対策とは?
キッチンカー(移動販売)の廃業を回避するための、対策5つについて解説します。
(1)リサーチを続ける
大半のキッチンカー(移動販売)オーナーは、開業前にしっかりとリサーチしたうえで事業計画を作成しています。ですが、開業後にはパタリとやめてしまう人がほとんどなのです。
これは、廃業に追い込まれやすいオーナーの特徴でもあります。
キッチンカーは、同業者やファミレス、コンビニなどの競合が非常に多い業態です。そのため、常にリサーチを続けて、他店と差別化できるアイディアを探し、実行する必要があります。
特に、現在の食の流行や集客率が高いイベント、新しいPR方法などはぜひ押さえておきましょう。
(2)開業資金はできるだけ残しておく
二番目は、「初期費用はできるだけお金で残すこと」です。
開業後1年は想像もしていなかった出費が多いので、可能なかぎりお金で残しておきましょう。
キッチンカーもビジネスである以上、お金がなければ営業できません。
また、車両の故障やイベントの中止など、どのような原因で出店できなくなるかわからないことも理由の一つです。
店舗型よりも外的要因に影響されやすいので、事業計画は余裕を持って立てることが大切です。
特に、飲食店業界以外から脱サラして独立する人は、一度専門家や経験者にチェックしてもらうのもおすすめです。
(3)アドバイスに耳を貸す
キッチンカー(移動販売)に限ったことではありませんが、自分の店を持つオーナーになった途端、他人のアドバイスに耳を傾けられなくなってしまう人がいます。
売上が低迷しているにもかかわらず、間違った方法に固執すると、最終的には廃業せざるを得ません。
長年キッチンカーを営業している先輩オーナーのアドバイスや経験談は、とても現実的で貴重です。セミナーやSNS、ブログなど、無料で学べるものは数多くあるので、積極的に活用しましょう。
現在の選択や方向性が正しいかどうかを見極める自信がない人は、コンサルタントに依頼してみるのもおすすめです。
(4)キッチンカーは「ビジネス」だと認識する
キッチンカー(移動販売)は、店舗型に比べて初期費用を抑えられることがメリットの一つです。そのため、開業のハードルはかなり低いと言えるでしょう。
また、フレキシブルに出店場所やメニューを変えられることもあり、「ラクに稼げる」というイメージだけで開業する人が次第に増えてきています。
ですが、キッチンカーはれっきとした「ビジネス」です。利益を出して今後も続けてゆくためには、客層や周囲の出店場所、食の流行といった「見えない部分」のチェックやリサーチ、分析も重要です。
そのことを踏まえずに、「キッチンカーなら稼げる」という甘い認識のままで開業してしまうと、廃業のリスクは当然高まります。
もしも料理の提供・接客以外の業務に苦手意識がある場合は、外部の専門家に依頼するのもおすすめです。
まとめ:キッチンカーの廃業率 原因をもとにあらかじめ対策を
キッチンカー(移動販売)は、開業後1年の廃業率がかなり高い業態です。
ですが、主な原因は本記事で解説した3つに絞られます。他人の失敗を参考にしてあらかじめ対策すれば、廃業のリスクを回避できるでしょう。
まずは、「開業の動機」について一度振り返ってみて下さい。「ラクに稼げる」というイメージで始めようとしている場合は、要注意です。
キッチンカーには、各種のリサーチや保健所とのやりとり、PRといった様々な業務が必要です。車両で料理を提供・接客するだけでは、継続できません。
そして、「自己流にこだわりすぎていないか」についても、ぜひ振り返ってみることをおすすめします。
同業者の経験談は、聞いておいて損はありません。無料セミナーやアドバイスなどは、積極的に活用しましょう。
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