キッチンカービジネスはなぜ人気?儲けの仕組みを解説
キッチンカービジネスはなぜ人気?儲けの仕組みを解説
公開日:2024年8月23日地域の顧客層やイベント開催などのニーズにあわせて、出店場所を移動しながら飲食業を展開できるキッチンカービジネスは、社会情勢が大きく変化した2020年頃に注目を集め、飲食店開業の新しい手段として、人気に火がつきました。現在では、イベントに出店する飲食店の定番にもなっています。
この記事では、キッチンカービジネスが人気の理由や儲けの仕組み等を紹介します。
目次
キッチンカーとはどのようなビジネス形態?
キッチンカーとは、食品の調理設備を備えた車両の総称です。よく似た販売形式の車両に移動販売車がありますが、両者の違いは車両に調理設備が備わっているかどうかです。同じように食品を車両で販売する形式であっても、車両で調理するならばキッチンカー、別所で調理したものを車に積んで販売するならば移動販売車となります。
手押し車を使ったラーメンやおでんの屋台もキッチンカーの一種といえます。
キッチンカーは社会情勢が大きく変化し、密を避けた行動が推奨されて多くの飲食店が休業していた2020年頃、改めて注目が集まりました。キッチンカーで飲食物を販売すれば密を避け、需要のあるところで飲食物を販売できます。
家で過ごす時間を持て余し気味だった人々も、美味しい飲食物が店舗に行かなくても買えるキッチンカーは大歓迎でした。その結果キッチンカーの人気や需要は大いに高まり、飲食店が元通りに開業できるようになった現在も飲食店開業の新しい形として定着しています。
キッチンカービジネスが人気の理由とは?
キッチンカービジネスが高い人気を保ち続けている理由に、「店舗を借りて飲食店を開くよりも自己負担が抑えられるから」といった点が挙げられます。
ここでは、キッチンカービジネスが一般の飲食店を開業するよりも人気な理由を詳しく紹介します。
自己負担を抑えて開業しやすい
キッチンカーでの飲食店開業は、店舗を借りて飲食店を開業するより資金がかかりません。
店舗を借りて飲食店を開業するには、お店を借りる資金のほか、改装費用やキッチン設備・什器等をそろえる費用が必要です。また、店が大きければホールスタッフや調理補助のスタッフを雇う人件費もかかります。お店の種類や規模によっても必要な費用は変わってきますが、おおよそ1,000万円以上は必要です。
一方、キッチンカーで開業する場合、車両の購入費や改造費等はかかりますが店舗を借りるより費用は安くすみます。
自己負担を抑えられれば、金融機関から融資を受ける必要もなく余裕を持った営業ができます。
固定費が安い
店舗を借りて飲食店を経営する場合、毎月家賃や光熱費、人件費が発生します。例え売上が低くても固定費は安くならないため、儲けが出ずに廃業になるケースも珍しくありません。
一方、キッチンカーはガソリン代や駐車場代がかかりますが店舗を借りるよりは固定費が安くすみます。
販売場所を移動できる
キッチンカー最大のメリットは、販売場所を移動できる点です。店舗を借りる場合、利用者が多い駅の前など好条件の場所でない限り、開店から閉店までお客が途切れないという日は少ないでしょう。また、客層と提供する飲食物が合っていない場合や、周辺の環境が変化すれば客足が途切れるリスクもあります。
キッチンカーは自由に移動できるので、売れそうな場所まで移動して店を開店できます。
店舗より店を開けられる時間は短いですが、短時間でも売上をあげやすい場面もあります。
業種替えが容易
店舗を借りる場合、提供する飲食物を大幅に変えるのは大変です。例えば、イタリアンの店を和食の店にしたい場合、店の内装を改装して食器などの什器も買い換えが必要です。
しかし、キッチンカーなら看板や車の装飾を少し変えれば業種変えも簡単です。例えば、ホットドックのお店をクレープのお店に変更するのも容易でしょう。
流行を取り入れて短期間で業種を変えるケースもキッチンカーでは珍しくありません。
キッチンカーで開業する際のデメリット
メリットが大きそうなキッチンカーでの飲食店開業ですが、デメリットもあります。
飲食カーでの開店を検討している方のために、主なデメリットを紹介します。
調理をするスペースが限られている
キッチンカーでは調理するスペースが限られているため、提供できる飲食物が限定されてしまいます。揚げ物も単品ならできますが、複数の揚げ物を一度に提供するのは難しいでしょう。したがって、キッチンカーが多く出店している地域では同じ飲食物を販売する車両も多く、競争率も高まります。
また、冷蔵庫を置けるキッチンカーは少ないので、材料の管理も大変です。作りおきをしておいても管理が悪ければ食中毒発生の危険もあります。特に気温の高い夏場は、店舗よりも食品管理が大変です。
営業できる場所の確保が大変
キッチンカーはどこでも開業できるわけではありません。販売許可が出る場所は限られています。売上があげやすい場所はすでに多くのキッチンカーが出店しており、競争率も高めです。イベントも同様に、多くの人が集まる有名なものは競争率だけでなく出店料も高く、出店しても儲けがあまり出ない場合もあるでしょう。
また、ゴミの始末方法や匂いの対策もしておかないと、出店を断られる場合もあります。キッチンカーで飲食店を開業したい場合、営業できる場所をあらかじめ目星だけでもつけておくことが重要です。
価格設定が難しい
キッチンカーで提供する商品は、店舗で提供するより安めの傾向です。利用者も「キッチンカーのほうが安い」というイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、材料の仕入れ値やガソリン代、駐車場代、出店料などを考えると極端に安くはできません。
かといって、イベントなど特別なときを除いては値段を高くすると売上は伸びにくいでしょう。限られたスペースでは多売も難しく、価格設定で失敗して営業を続けられないケースもあります。
広域で販売する場合は保健所の許可が複数いる
飲食店を出店する場合、管轄の保健所から営業許可が必要です。広域で商売する場合、複数の保健所の許可が必要です。保健所の管轄は自治体によって異なり、広域をカバーしている所もあれば、狭い範囲でしか営業許可が出ない場合もあります。
事前に調べておかないと、開業した後で改めて手続きが必要です。
キッチンカーで利益を出すために抑えておきたいポイント
キッチンカーで利益を出したい場合、以下のようなポイントを抑えておきましょう。
- 開店までに営業できる場所を複数抑えておく
- 業種替えがしやすいキッチン設備を入れる
- メニューを絞る
- 自己資金をある程度ためておく
キッチンカーで飲食店を開店する場合も、店舗を借りて開業するのと同様、事前リサーチが重要です。流行の飲食物は一時は高い売上が期待できますが、ブームが去ると一気に売上が落ちがちです。流行のものを選ぶなら、業種替えができるようにしておきましょう。
まとめ:キッチンカーも開店前に事前リサーチが重要
キッチンカーは店舗を借りて開業するより自己負担を抑えられ、利益をだしやすいメリットがあります。しかし、キッチンカーで開業すれば必ずしも儲かるわけではありません。店舗を借りて開業するとき同様、事前リサーチが重要です。特に、開店を考えている場所のどこで出店ができるか、調べておきましょう。イベントでの出店を予定しているならば、出店方法や出店費用を調べておくことも重要です。
【関連記事】
キッチンカー開業の9ステップ!準備の流れとポイントをご説明
キッチンカーは儲かる?収入の相場と利益を上げるためのポイント
- 次の記事:
- キッチンカーにおすすめのベース車は?種類と特徴をまとめ »
- お役立ちコラム カテゴリー一覧※左右にスクロール可能
- おしゃれなキッチンカー
- キッチンカーのメニュー
- キッチンカーのレンタル
- キッチンカーの売却
- キッチンカーの維持費
- キッチンカーの装備・設備
- キッチンカーの起業
- キッチンカーの車両タイプ
- キッチンカーの開業
- キッチンカーの集客
- 中古キッチンカー
- 出店場所
- 各種手続き
- 新車キッチンカー
- 補助金・助成金
- 車両製作
- 食中毒対策
- お役立ちコラム タグ一覧※左右にスクロール可能
- SNS
- アルコール
- オークション
- キッチンカーの歴史
- コスト
- デザイン
- デメリット
- トラック
- トレーラー
- マッチングサービス
- メリット
- リース
- レンタル
- 中古
- 中四国
- 九州
- 京都
- 人気のメニュー
- 仕入れ
- 儲かるポイント
- 兵庫
- 出店場所
- 出店者登録
- 助成制度
- 助成金
- 千葉
- 収入
- 名古屋
- 売却
- 大阪
- 季節のメニュー
- 広告宣伝
- 広島
- 必要書類
- 必要資金
- 愛知
- 探し方
- 改造
- 新車
- 普通自動車
- 東京
- 東海
- 沖縄
- 海外のトレンド
- 準備
- 熊本
- 神戸
- 福岡
- 衛生管理
- 装備
- 許可申請
- 費用相場
- 資金計画
- 車両タイプ
- 車検・メンテナンス
- 軽トラック
- 軽ワンボックス
- 運営費用
- 運転免許
- 閉業
- 関東
- 関西
- 集客