寝泊まりできるキッチンカーとは?設備やメリットを紹介
寝泊まりできるキッチンカーとは?設備やメリットを紹介
公開日:2025年1月31日- カテゴリー
- キッチンカーの装備・設備
場所を選ばず開業できるキッチンカーは、新しい飲食店の形として注目を集めています。
キッチンカーとは、その名の通り自動車を改造してキッチンを設置した車です。
自動車の中で調理ができるので、出来立ての料理をいろいろなところでふるまえます。
キッチンカーで開業を目指す人の中には、「キッチンだけでなくベッドを設置できないか」と考えている方もいるでしょう。
今回は、寝泊りできるキッチンカーについて解説します。設置されている設備やメリット、注意点を解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンカーに寝泊りできる設備は設置可能
結論から申し上げると、キッチンカーに寝泊りできる設備は設置可能です。キッチンカーは軽トラック・トラック・バンなどを改造して作ります。キッチンカーに寝泊りする設備を設置してほしいと依頼すれば、横になれるスペースを作ってくれます。
寝袋や布団を積めば、寝泊りは可能です。
ただし、その分車内は狭くなります。
キャンピングカーとキッチンカーを兼ねられる?
キャンピングカーは、車内泊が快適にできるように居住性を高めた自動車です。車種によってはキッチンもファミリータイプが設置されています。しかし、キャンピングカーはあくまでも居住性を高めた自動車なので、キッチンカーの側面についている「大型跳ね上げ式扉」など、対面して接客する設備がついていないものが大半です。
後方部のハッチを開け、そこで対面式販売をするなどの方法もありますが、キッチンカーに改造された車と比べると、使いにくいです。したがって、キャンピングカーをそのままキッチンカーとして使うより、キッチンカーに寝泊りできるスペースを設置してもらったほうがいいでしょう。
キッチンカーに寝泊りできる設備を作るメリット
ここでは、キッチンカーに寝泊りできる設備を作るメリットを紹介します。
これから車を改造してキッチンカーを作ろうと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
遠方へ出店する際に時間を有効に使える
キッチンカーで飲食店を開業している方の中には、遠方のイベントに出店する場合もあるでしょう。
出店する場所によっては前日に現地入りすることもあります。その際、車内に横になれるスペースがあると、仮眠場所として使えます。夜遅く現地について朝まで仮眠、翌日朝早くから出店準備をすれば、時間を有効活用できます。
特に、仕込みが必要なメニューが主力商品の場合は車で寝泊りできれば、仕込みも余裕をもって行えるでしょう。
休憩時間にしっかり体を休められる
キッチンカーでの仕事は体力勝負です。特に、お客さんがたくさん来るイベントは数時間でもかなり体力を消耗する場合もあるでしょう。
横に慣れるスペースがあれば、休憩時間にしっかりと体を休められます。
イベントが終わった後もそのまま帰るより、数時間でも仮眠をとってからハンドルを握ったほうが事故も防げます。
荷物の置き場所を増やせる
寝泊りするスペースは荷物置き場としても使えます。例えば、キッチンカーの天井部分に区切りを作ってスペースをつくった場合、そこに荷物や食材を置いておけます。キッチンカーはスペースが限られているので、荷物の置き場所や収納方法に苦労している方もいるでしょう。
また、看板やタペストリーのような宣伝グッズをまとめておく場所としても使えます。
キッチンカーに寝泊りできる設備を作る注意点
ここでは、キッチンカーで寝泊りできる設備を作る注意点を紹介します。
デメリットも把握したうえで、寝泊りできる設備を作るか決断しましょう。
作業スペースが狭くなる
寝泊りできる設備をキッチンカーに作ると、どうしても作業ができるスペースが狭くなります。例えば自動車の上部に寝泊りできるスペースを作ると、天井が低くなってしまいます。
また、流しや作業台などの大きなものは設置できなくなるかもしれません。
加えて、メニューが多い場合や作業工程が多いメニューをメインに据えたい場合は、キッチンスペースが狭いと提供時間に影響が出る可能性があります。
清潔感が気になる
寝泊りできる設備をキッチンカーにつけると、着替えや寝袋、布団などをお客の目に触れさせないように注意が必要です。
布団や寝袋など生活を連想させるものがキッチンカーの中にあると気分が良くないと思う方もいるでしょう。また、揚げ物や提供する料理の匂いが寝袋や布団についてしまう可能性もあります。
キッチンカーの値段が高くなる
キッチンカーに宿泊できるスペースを設ける工事はイレギュラーです。対応していない業者も多いでしょう。また、設置ができる車種が限られている場合もあります。中型、大型のキッチンカーならばスペースに余裕がありますが、駐車場所などの問題もあります。
また、キッチンカーへの改造費も一般的なキッチンカーより高くなる傾向です。
キッチンカーに寝泊りできるなら全国で出店は可能?
キッチンカーに寝泊りできる設備が設置できれば、全国を旅しながら出店できるのでは?と考える方もいるでしょう。
ここでは、キッチンカーで暮らしながら全国で出店が可能かどうか紹介します。
キッチンカーの出店は管轄保健所や警察の許可が必要
キッチンカーを出店するには、管轄する保健所の許可が必要です。
許可を得るためには1か所あたり15,000円前後の費用もかかります。全国で出店するならば、すべての保健所に許可が必要なので、時間も手間もかかります。
また、キッチンカーはどこでも勝手に出店することはできません。路上販売には警察の許可が必要です。全国を回りながら出店する場合、あらかじめ出店場所を決めて警察の許可を取らなければなりません。
全国のイベントに出店は可能
自分で保健所や警察署の許可を取るのは大変ですが、すでに許可を得ている場所に出店するなら、個人で許可を取る必要はありません。一例を挙げるとキッチンカーの出店を募集しているイベントです。
近年は、露店の代わりにキッチンカーを呼んで飲食を提供する店が増えています。地域の名産品を主力商品にしている場合、遠方のイベントに参加すると「ご当地グルメ」として人気が出ることもあります。
したがって、高い売り上げを見込めそうなイベントに参加するなら、交通費と時間をかけて遠方へ行く価値は十分にあるでしょう。全国のイベントを廻れば話題性を集められ、SNSやニュース記事に取り上げられる可能性も高くなります。
下記の記事では、イベントにおけるキッチンカーの出店料について詳しく解説しています。
関連記事:キッチンカーの出店料はどれくらい?費用相場について解説
まとめ
寝泊りできるスペースがあるキッチンカーは、遠方に出店する際に便利です。「全国津々浦々に出店してみたい」と考えている方は、予算と相談して寝泊りできるキッチンカーを発注してみてもいいでしょう。
なお、近年はキャンピングカーが停められる車中泊駐車場が増えています。一例を挙げるとRVパークと呼ばれる駐車場で、申請料30,000円と年間登録料10,000円/年を払えば、全国の施設を利用可能です。道の駅などで車中泊をしている方もいますが、厳密にいうと施設の許可を得ずに駐車場で車中泊をすると違法です。キッチンカーは目立つので通報もされやすい傾向があります。気を付けましょう。
関連記事
キッチンカーを自作するときの手順や費用、注意点
キッチンカー製作の費用相場はいくら?車両タイプ別にご紹介
- 前の記事:
- « キッチンカーでスムージーを販売する方法!メリットや成功のポイント
- お役立ちコラム カテゴリー一覧※左右にスクロール可能
- おしゃれなキッチンカー
- キッチンカーのメニュー
- キッチンカーのレンタル
- キッチンカーの売却
- キッチンカーの維持費
- キッチンカーの装備・設備
- キッチンカーの起業
- キッチンカーの車両タイプ
- キッチンカーの開業
- キッチンカーの集客
- 中古キッチンカー
- 出店場所
- 各種手続き
- 新車キッチンカー
- 補助金・助成金
- 車両製作
- 食中毒対策
- お役立ちコラム タグ一覧※左右にスクロール可能
- SNS
- アルコール
- オークション
- キッチンカーの歴史
- キッチンカーの経営
- コスト
- デザイン
- デメリット
- トラック
- トレーラー
- マッチングサービス
- メリット
- リース
- レンタル
- 中古
- 中四国
- 九州
- 京都
- 人気のメニュー
- 仕入れ
- 儲かるポイント
- 兵庫
- 出店場所
- 出店者登録
- 助成制度
- 助成金
- 千葉
- 収入
- 名古屋
- 売却
- 大阪
- 季節のメニュー
- 広告宣伝
- 広島
- 必要書類
- 必要資金
- 愛知
- 探し方
- 改造
- 新車
- 普通自動車
- 東京
- 東海
- 沖縄
- 海外のトレンド
- 準備
- 熊本
- 神戸
- 福岡
- 衛生管理
- 装備
- 許可申請
- 費用相場
- 資金計画
- 車両タイプ
- 車検・メンテナンス
- 軽トラック
- 軽ワンボックス
- 運営費用
- 運転免許
- 閉業
- 関東
- 関西
- 集客